第2話

episode2~放課後~
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2017/11/18 15:47
じゃ、私委員会の仕事あるからー
乃々
OK!じゃねー!
麻耶
ばーい!
軽く手を振り2人と別れ、図書室へと向かった。
ガラッ
図書室と書かれたプレートの付いた教室に入ると、そこは静かで人が居ない。まさに図書室って感じである。
私がなぜ図書室に来たかと言うと、中学校の時からやっている図書委員の仕事をやりに来たのだ。
まあ、仕事と言っても人も来ないしやることないし、サボってもいいと思うけどね笑
でも、昔から本が好きだし図書室は私の癒しの空間だから時間ぎりぎりまで居るようになってる。
本の整理でもしよっと
そう考えた私は、荷物を机に置きすぐに取り掛かった。
すると
ハルちゃん♡みーっけ
扉からひょこっと顔を出しているのは柳瀬翔だ。
わたしの癒しの空間を返せ
なんでいんの…
ため息混じりの私の声にも、ピピっと反応をして
今日一緒に帰りたかったから♡
上目遣いと甘ったるい声を出して、話す。
あ、ひとりで帰れるんで
そう言って、柳瀬をドアの方へ促す
や、帰らないよ?俺!ハルちゃんのこと待ってるね♡
あー自然な流れで帰ってもらう作戦が…
もー、めんどくさいし無視しよ。
あ、そう
適当に返事をして、さっきの作業を進めた。
飽きたら帰るだろうと思ったのに
ハルちゃんは、前から本が好きだよねー
見てて面白いからね
コイツは自分から私に話しかけてくるし帰ってくれそうに見えなかった。こっちが諦めて大人しくしておこうとおもった、
いいなー本はハルちゃんに好かれててー
ムスッとしながら、本を見つめている。
どうして私にこんなに構うのだろう。
コイツなら、沢山女子が集まってくるし私じゃなくてもいいと思うけど。
ねえ。なんでや私に構うの?
今まで疑問になっていたことを聞く。
そりゃ、好きだもん!
は?
一瞬何を言われてるかわからなかった。
えへ♡
ムカつく顔で笑うから、つい
私は、アンタの事が好きじゃない。
と言ってしまった。
流石に言いすぎたかな?っと思い、顔を見ると
そんなの分かってるよ♡でも、ずーっと俺は好き♡
ニコッと私に笑いかけるコイツ。
何で傷つかないんだろう…コイツはいつになったら傷つくんだ?とそう思いつつ、上にある本棚の整理をするために、はしごに登る。
少しぐらつくけど…大丈夫かな?
グラッ
ハシゴが床に倒れようとした。
そのせいで私も床に落ち___
ドサッ
あ、れ?痛くない…
下を見ると、柳瀬翔が私の下敷きになっていた。
いてて…大丈夫?!ハルちゃん!?怪我ない?
私より自分の方が痛かっただろうに、私の心配をする。
わ、私は別に…
ならよかっ…ッ!
私を助けようとした時に、手をひねったらしく
手首をかばうような仕草をした。
何で私を助けたのさ…アンタが怪我してんじゃん。
そりゃあ、好きな人には怪我させたくないもん!
ニッっと悪戯っぼい笑顔でこっちを見る。
仕方ない、助けてもらったし保健室に連れてこう。
保健室行くよ
え、いや!大丈夫だってー!
大丈夫って言ってる割には、顔がひきってるようにみえた。
もー、大人しく言うこと聞いて?ほら
痛くない方の手を引っ張る。
!………うん///
●●●●●
ガラッ
失礼しますー
扉を開けると、中には誰もいなかった。
ほら、保健室の先生も居ないし別に良いよ?笑
すると柳瀬は、もう帰ろうとする。
私がする。そこ座って
こんなまま帰られたら、私だけ罪悪感が残ってしまう気がする。
分かったよ…
しぶしぶ柳瀬も私に応じた。
柳瀬の手首に湿布と包帯を巻く。
あーあ。俺、めっちゃダサい
しょぼくれた顔で私がまいている包帯を見つめる。
そんな落ち込む程でもないと思うけどなーと思い
別にダサくないんじゃない?私を助けてくれようとしたんだし。
少し慰めてあげた。
ありがとう!やっぱり俺はハルちゃんが良い!!
そう言って抱きついてきた。
こっちが優しくしたと思って調子乗ってるなコイツ…
何かひどいこと言おうと思ったけど、助けてもらったご身分なので言えるはずもなく。黙っている事しか出来なかった。
ありがと…
そう小さく呟いた。

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