第13話

episode13~遊園地~
489
2017/12/10 15:35
行ってきマース!
待ち合わせの時間より少し早めに着こうと思い早めに家を出る。
今日は土曜日。瀬戸くんと約束していた遊園地へ行く日。
初めて異性と遊園地に行くから内心少しドキドキ。
そういえば、瀬戸くんはなんで私を誘ったんだろ?
そう思いながら、歩いていると待ち合わせ場所に着いた。
けど、もうそこには瀬戸くんが待っていた。しかもめっちゃオシャレだし…!
涼太
瀬戸くんは私に気づきこっちに来てくれた。
少し早めに出たのに笑瀬戸くんも早く来たの?
涼太
…あぁ。/////
そう言って、目を逸らす。
いつも以上に口数か少ない瀬戸くんを不思議に思った。
??どうしたの?
涼太
あ、いや…その…服///いいな…
顔を真っ赤にして俯きながら褒めてくれた。
ありがとう!笑
瀬戸くんもカッコイイよ!
褒めてくれたので私も褒め返す。
涼太
…!サンキュ…////
これもまた顔を赤くしてる。
なんか可愛いな笑
瀬戸くんは、人に褒められるのが慣れてないみたい。
新しい一面をみれて少し嬉しかった
じゃ、行こ!
涼太
ん。
~~~~~~~~~~~~~
遊園地に行くと、もう人が沢山いた。
アトラクションに並ぶ人や売店で食べ物を買う人などとにかく人が多い。
めっちゃ人多いね〜!
人が多過ぎて離れたら迷子になりそうだ。
涼太
ほんとに多いな、掴まっとけ。
そう言って、瀬戸くんは自分の上着の袖を指さした。
ご、ごめんね!んじゃ、掴まっとく。
私も迷子センターにはお世話になりたくないので、服の袖を掴んだ。
あ!アレ乗りたい!!
私は上を見上げて指を指した
涼太
うわ。ま、マジでか…
瀬戸くんの顔が少し曇った。
私が指さしたのは、ジェットコースター。
一回転したりグネグネしたコースターだ。私は絶叫系が大好きなのでああいうものに目がない。
乗ろ!
瀬戸くんの手を引っ張って、ジェットコースターへの入口へ走った。
涼太
あっ!ちょ…!
この時もっとちゃんと瀬戸くんの意見を聞くべきだったと後悔した。
~~~~~~~~
ごめんなさい!!!!
ジェットコースターの出口から出た瞬間、90度に曲げて謝る。
涼太
はあ…いや、俺が言わねぇからだし。もういーっつの
顔を青くした瀬戸くんが言う。
まあ、青くさせたのは私のせいなんですが…
瀬戸くんは絶叫系が苦手らしく、私が無理に連れていったばかりに瀬戸くんはこんな事に…
うう…ごめんね。とにかくベンチに座ろっか…
そう言って、瀬戸くんをベンチに座らせた。
涼太
気持ち悪…
い、今飲み物買ってくる!!!
申し訳なさでとりあえず何かして上げたかった。
飲み物を買いに行こうとベンチにから立ち上がり前を向くと
○○
翔くんっ!次何乗るー?
んー…あ
ソコには、柳瀬と同じクラスの子ではない女の子と一緒に居た。
ッ…
ズキン
胸が苦しくて、そんな状況見たくなかった。
すぐさまその場から立ち去った。
~~~~~~~
ベンチの所からは少し遠い自販機まできた。
さっきのことが頭から離れなかった。
別にイイじゃん。アイツが誰とどこへ来ていようが私には関係無い。
それに、私だって友達と来てるし…あっちだって友達なのかもしれない
なのに何でこんなに傷付いてんの私は……
自販機にお金を入れてお水を買った。
そのペットボトルにポタッと涙が落ちた。
あれ?私なんで泣いてんの
自分で気づいた時にはもうぼろぼろ泣いていた。
うぐっ…
あれ?どーしたの?
すると後ろから声を掛けられた。
ふぇ?
泣いて気が緩んでしまったのか、腑抜けた声を出してしまった。
え?泣いてるの?だいじょうぶ?俺と一緒においで
そう言って手を引っ張る。
痛っ_!離してください、
こんな辛い時になんで_
その男は意外と力が強くて振り解けずにいた。
すると
ねえ?何してんの?その子俺の何だけど
低い声で、相手を威嚇するように言ってくれた。
や、柳瀬…
何で柳瀬がここに?
て言うか、アンタのせいで私泣いてたし。こんな遠い自販機まできたのに…
何で柳瀬が来るとこんなにうれしいのさ_
チッ…男いんのかよ
そう言って、私の手を解きどこかへ行った。
ハルちゃんだいじょうぶ?
すぐに心配そうに駆け寄ってくる。
何で、柳瀬が来るの…彼女と楽しくしてればいいじゃん…
助けてくれたのにお礼も言わずに減らず口を叩いてしまう
さっきの子は彼女じゃないよ?あれは友達だよ。それに、今日のは人助けみたいなもんだし
ほら、やっぱり友達
勝手に色々想像して勘違いして泣いてる私が恥ずかし
もう…何なの…?
柳瀬の口から彼女じゃないって聞けてホッとして涙が出た。
モー怖くないよ?泣かないで?
柳瀬はさっきのことで泣いてると思ってるけど
変な所鈍感だな…
ありがとう…////
袖を引っ張って小さく呟いた。
うん!ハルちゃんが無事で何より!
ニコッと笑う顔がキラキラして見える___
私_何か間違えてる気がする
自分の気持ち__間違ってる_
気になってるんじゃない_私は柳瀬のこと
好き…
へ?
え?あ、え、ちがっ/////
まさか自分から爆弾投下するなんて思ってなかった__

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