ピリリリリ
アラームが鳴り、目を覚ます。
アラームを消し、布団に潜る。
昨日私は2回、柳瀬に告白しようとした。
でも何故か丁度いいタイミングで、告白を妨げられる。
2回目は、私が告白しようとしたら柳瀬に、電話を切られるという最悪な展開……
仕方なく布団から出て、下へ降りてご飯を食べることにした。
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ご飯を食べ終えた後、身支度を済ませて、変な所はないか鏡でチェックする。
柳瀬に会うし…ちゃんとしないとね
ピロン
スマホを見ると柳瀬からだった。
柳瀬>おはよー!ハルちゃん!
柳瀬>昨日はごめんね!途中で充電切れちゃったんだ!
と、謝りのLINEだった。
じゃー、私が言おうとしてたことも分かってなかったのか……
遥>そっかw別にイイよ
電話…切られたわけじゃなかったんだ
そっと胸をなでおろした。
柳瀬の言葉一つで私の気分は上がったり下がったりする。なんて、単純なんだろう。
けど、そんな風にさせるのは柳瀬しかいないの。
それくらい好き。
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学校へ行くと突然乃々が食い気味で聞いてきた。
そう言って、私は自分の荷物を片付けた。
走る距離でもないのに私の机のところまで来た。
そんなところも健気で可愛いんだけど笑
確かに呼んだ…でも、切れちゃって聞こえてないと思ってたのに!?
なんだかしょぼくれている様子。
可愛いなーなんて笑
ニッコリと笑い、子犬のように喜ぶ柳瀬。
私が告白した時も、そんな風に笑ってね…??
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。