第50話
甘味処にて
それから午後2時ほどまで泳ぎ、上がった。
達也さんは、お店を指差しながら言った。
私達は、お店に入った。
とても落ち着いた良い雰囲気のお店。
私、こう言うお店好きだなぁ。
メニューを見るとたくさんの種類があった。
かき氷屋や、あんみつ、抹茶シリーズなど。
あぁー、どれも美味しいそう…!
店員さんを呼び、注文をする。
綺麗にお辞儀をして、店員さんは去って行く。
シャワーを浴びて、髪をまとめたものの、体が冷えてくる。
一度温まりたい。
達也さんはそう言って、少し固まる。
“高校生”
そう自分が口にしたことによって、現実味を帯びたんだろう。
すると達也さんは、苦笑いを浮かべた。
そう言われて、はっと気づく。
私は、悲しそうな、辛そうな顔をしていたのだろう。
すると、ちょうど良く、店員さんが運んできた。
それから2人とも気まずくなってしまう。
美味しいものを食べているのに、なんだか……
そう思っていると、達也さんが口を開いた。
そう呼びかけられ、顔を上げる。
本気だから。って言うのは、きっとこの恋に対して。
嬉しかった。
私との恋愛を真剣に、真面目に考えてくれている。
それだけで、とても心が満たされた。
私がそう言うと、嬉しそうにニコッと微笑んだ。
その笑顔も好き…
そう思いながら、達也さんと目を合わせた。