第46話

旅行4 ー1日目ー
918
2018/03/04 07:41
あなた

綺麗ー!
すごい!海が見える!
明日はあそこで泳ぐんだよね!?
楽しみ〜!!!

私達は、旅館に行き、チェックインをした。


そして部屋に行くと…


和室で、窓からは綺麗な海が見えた。
私はお部屋を見て回ってキャッキャしている。


本当にすごい!


もうね綺麗だし、素敵だし、それに達也さんと一緒だし…!!!
達也さん
喜んでくれてよかった。
達也さんはニコッと笑った。 


それから少ししてから、それぞれ温泉に入ることにした。


広い大浴場と、色々な温泉があった。


1時間ほど、お風呂を満喫して、浴衣に着替えた。


これもまた可愛い!淡いピンク色に可愛いお花柄。


達也さん、可愛いって言ってくれるかなぁ〜


私はそんな事を考えながら、髪の毛を乾かして、浴衣に合わせて髪の毛をアップにした。


女湯から、出ると、男湯の方からも男の人が出て来た。


一瞬、達也さんかと思って、チラッと見てみたけど違かった。
あなた

こんばんは。

私は、軽く会釈をしながら、男の人の前を通り過ぎる。


男の人は、何も言わないし、会釈もしない。


ふーん、挨拶返さないのか。


ちょっと残念だよね。
??
あのっ!

私は、腕を掴まれた。


えっ…??


私は、振り返る。
あなた

な、なんですか…??

??
あなた………?
あなた

えっ?

なんで、私の名前を…
??
覚えてない…ですか?
私は、記憶をたどってみる。


けど…思い出せない。
あなた

ごめんなさい。わからな…

翔馬
翔馬!翔馬って覚えてない…か…。

………あっ!
あなた

翔馬!
あの、小学校の頃、啓太と私と翔馬で遊んでた…

翔馬
そう!その翔馬!
翔馬は、嬉しそうにはにかんだ。
あなた

久しぶりだね!っていうか、よくわかったね!

翔馬
まぁな。雰囲気とか…色々??
あなた

そっかあ。
にしても、翔馬は変わったね〜。あんなにちっちゃかったのに!

翔馬
今度はお前がチビだな!
あなた

なっ!

翔馬は、よしよしと頭を撫でてくる。
あなた

翔馬は誰と来てるの??もしかして1人?

私達は、近くにあるベンチに腰を下ろした。
翔馬
1人な訳ねーだろ。
友達と来てる。
あなた

おっ、もしかして…

翔馬
男だよ。
あなた

なぁーんだ。つまんないの〜。

翔馬
そういうお前は?誰と来てんだよ。
あなた

えへへ〜私は、彼氏と!

翔馬
うわっ、リア充かよ。
あなた

ふふっ、悪いねぇ〜

翔馬
母さんよく許してくれたな。
なんとなく、そういうの厳しそうじゃん?
あなた

あー…

私は、苦笑いを浮かべる。
翔馬
え、もしかして言ってないの?
あなた

いや、違うの。
実は…交通事故でどっちも…

翔馬
あっ、そうか…悪いな。
あなた

ううん、大丈夫。
今は楽しいし、幸せだから。

翔馬
それは、彼氏のおかげ…?
あなた

うん…そうだね。

私は、思わずふっと笑う。


そう、達也さんのおかげ。


なんか、うまく言い表せないけど、とにかく感謝はしてる。


それに、私、達也さん大好きだし!
翔馬
そっか。良かったな。
あなた

うん!

達也さん
あなたちゃん?
ふいに声をかけられて、振り向く。


けど、声で誰だか分かった。


達也さんだ。
あなた

あっ、達也さん!

達也さん
ごめんね、遅かったから探してたんだけど。
そっちはお友達?
あなた

はい!小学校の頃よく遊んでた、翔馬です。

翔馬は、軽く会釈をした。
達也さん
そっか、ならよかった。
夕食までまだ時間があるから、話しててもいいよ。
どうする?
あなた

んー。

翔馬とはまだ話してたい気もするけど…


やっぱり達也さんと一緒に居たいかな。
あなた

あっ、そうだ。
翔馬、ちょっと待ってて!スマホ取ってくる!

翔馬
え?お、おう。
私は、急いで部屋に戻った。

プリ小説オーディオドラマ