私達は、旅館に行き、チェックインをした。
そして部屋に行くと…
和室で、窓からは綺麗な海が見えた。
私はお部屋を見て回ってキャッキャしている。
本当にすごい!
もうね綺麗だし、素敵だし、それに達也さんと一緒だし…!!!
達也さんはニコッと笑った。
それから少ししてから、それぞれ温泉に入ることにした。
広い大浴場と、色々な温泉があった。
1時間ほど、お風呂を満喫して、浴衣に着替えた。
これもまた可愛い!淡いピンク色に可愛いお花柄。
達也さん、可愛いって言ってくれるかなぁ〜
私はそんな事を考えながら、髪の毛を乾かして、浴衣に合わせて髪の毛をアップにした。
女湯から、出ると、男湯の方からも男の人が出て来た。
一瞬、達也さんかと思って、チラッと見てみたけど違かった。
私は、軽く会釈をしながら、男の人の前を通り過ぎる。
男の人は、何も言わないし、会釈もしない。
ふーん、挨拶返さないのか。
ちょっと残念だよね。
私は、腕を掴まれた。
えっ…??
私は、振り返る。
なんで、私の名前を…
私は、記憶をたどってみる。
けど…思い出せない。
………あっ!
翔馬は、嬉しそうにはにかんだ。
翔馬は、よしよしと頭を撫でてくる。
私達は、近くにあるベンチに腰を下ろした。
私は、苦笑いを浮かべる。
私は、思わずふっと笑う。
そう、達也さんのおかげ。
なんか、うまく言い表せないけど、とにかく感謝はしてる。
それに、私、達也さん大好きだし!
ふいに声をかけられて、振り向く。
けど、声で誰だか分かった。
達也さんだ。
翔馬は、軽く会釈をした。
翔馬とはまだ話してたい気もするけど…
やっぱり達也さんと一緒に居たいかな。
私は、急いで部屋に戻った。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。