第21話

水族館デート
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2017/11/21 08:54
「あっ、もうすぐイルカショー始まりますよ?見ますか??」

パンフレットを見せながら言った。

テンションが上がっている私を見て、

「うん、見ようか。」

と微笑む。

「はい!」



そして、私達はちょうど真ん中より少し後ろの方に座った。

次々と披露されるイルカのパフォーマンス。

イルカの上にトレーナーさんが乗ったり、イルカがフープをくぐったりしていた。

「すごい!」

と拍手を送る。

イルカが飛ぶたびに水しぶきが上がり、キラキラと光っていた。

「トレーナーになったらイルカと触れ合えるなんて楽しそうですね!」

「そうだね。でも大変そう。」

たしかに…。と頷く。

「あなたちゃん泳げるの?」

「まぁ、まぁ、ですかね??」

「じゃあ、夏休み、海でも行こうか。」

「え!本当ですか!?」

身を乗り出す私。

「うん、もちろん。」

と、優しく笑ってくれた。

「約束!約束ですよ??」

「うん、約束。」

達也さんと海なんて楽しみすぎる!!!

絶対かっこいい!!!!!

私も水着買わないと!

それから私はニヤケながらイルカショーを楽しんだ。



「すごかったですね!」

「うん、可愛かったね。」

などと感想を言いながら歩く。

ショーの後は人がごった返している。

そのまま歩いてふと横を見ると、達也さんが居なかった。

「え!うそ…。はぐれた?」

私は急いで達也さんに電話した。

「もしもし??」

『あ、良かった。あなたちゃん大丈夫?』

ホッとした声を聞いて、探してくれてたんだと嬉しくなる。

「大丈夫です。」

『じゃあ、どこがで落ち合おうか。』

「そうですね、えーっと、ペンギンがいる近くのトイレはどうですか?」

『うん、わかった。じゃあ、また後でね』

「はい、」

私は電話を切り、集合場所へと急いだ。

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