第34話

ショッピングモールにて
950
2018/01/04 09:28
あなた

次は洋服見に行こー?

私は、美紅の方へ振り返りながら言う。
美紅
おう!
ドンッ


前を見ていなかったせいで誰かにぶつかる。

あなた

あっ、ごめんなさい!

私は急いで顔を上げて言う。
啓太
あ、こっちこそ…

目があって、お互い、『あっ!』となる。
啓太
あなた!
あなた

啓太!

2人の声が重なる。
美紅
おぉ、啓太。
こんなとこで、何してんのー?
しかも、1人で。
啓太
部活のやつの誕プレ買いに来たんだ。
もう買い終わったけど。
あなた

あ、そうだったんだ。


てっきり、遊ぶ友達がいないから寂しくて…
美紅
なるほど。
私てっきり、『遊ぶ友達がいないし、特にやることもなく、寂しいから、
1人で良いからどこか出かけて、1人満喫しよう!』
的な感じな人かと思ったわ。

うんうん、だよね。

やっぱり、美紅とは考えてることが似ている。
あなた

それ、私も思った!

啓太
おい!
そんな悲しい人じゃないから!
美紅
ほんとかよ。
啓太
ほんとだよ!!

そんなふざけた話をしながら少し、啓太と喋る。
美紅
あ、そうだ。
あのさ、今からあなたに似合う洋服を買いに行くんだけど、啓太も行かない?
男子の意見も聞いときたいし!
ね!あなた!

たしかに…

女子から見たのと、男子から見たのじゃ全然違うって言うもんね。
あなた

うん!
そうしてくれると嬉しいな。

啓太
んー、まぁ、いっか。
特にやること無い1人で寂しい人ですからぁ〜?
美紅
よし、行こう!
啓太
おい、スルーかよ!
美紅
え?なんて言って欲しかったの?
啓太
えっ、それは…
例えば、認めちゃったよー!とか?
美紅
あー、はいはい。
認めちゃったよー((棒
啓太
美紅
あなた、早く行こ!
あなた

うん!

私と美紅は、そそくさとお店へ向かう。
啓太
ちょっと、待てよ〜!

啓太はそう言いながら私達を追いかけて来た。

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