第2話

#2
42
2017/10/30 11:34
桜が舞う。春。


やっとの思いでこの【桜丘山岸高校】にやってきた

私が生まれ育った場所から電車で3時間半かかる。

高校生になって初めての一人暮らし。

不安はあったけど思った以上に住みやすい場所で

すぐにこの街には慣れた。





私、遠山 世奈(とおやませな)15歳は

1人でとぼとぼと学校へ向かっていた。


え、なんで友達と登校しないのかって?

ここはさっき言った通り私の故郷から3時間半かかるし、

そもそも私には友達がいた記憶が無い。

つまり彼氏いない歴=年齢 ということである











どうでもいいことを考えていると学校に着いた。

玄関先でクラスを確認すると

(1年2組か、、、どんなクラスだろう)

階段をゆっくり上っていると後ろから声がした。

振り返ってみると髪を金に染めた

とても悪そうな五人組が話していた。


???「高校とかマジめんどww」

友達「それなww」

???「てか、俺2組だってよ、、」

そんな会話が聞こえてきた。

(2組、、同じクラスだ、、、、)

私は人間関係なんて気にしてないから、

そのまま何も感じず1年生の階に着いた。












教室に入ると、何個かグループになっていた。

私はどこも入る場所はないので

席に座って鞄から本を取り出した。

本を読もうとした時、、、


???「おはよう!今日からよろしくね」

私の目の前にショートカットの明るい女の子がいた

話しかけられるなんて思っていなかった

世奈「お、お、おはよ、よ、youう」

一瞬彼女が戸惑ったけど笑顔になった

祐依「私、祐依(ゆい)って言うの!よろしくね」

と言ったので、私も

世奈「私は、、遠山世奈です。あの、そのよろしく」

緊張してしまった。変な子だと思われたかな?と思っていると

祐依「わははぁ!世奈面白い!親友になって」

びっくりした。初めての友達、、、親友、、、

今までにない事で私の世界が広がった気がした。

プリ小説オーディオドラマ