祐依と楽しく喋ったり色んなことをしているうちに
入学してから半年以上たった
担任「それでは学園祭の出し物について意見を出してくれ」
そう。多くの人が待ちに待った学園祭。
私は今まで学園祭はお店の裏方役しかしたことが無い
友達が居ないので回ったこともない
(今年は何をするのかな?)
誰も提案しないまま十分がすぎた
後ろの方で男子がこそこそ話しているのが見えた。
すると、
学級委員の有村さんが手を挙げた
有村「メイド喫茶がいいと思います」
たちまち周りの男子が、
男子「いいねぇー!!!!!!!」
男子「ヤローぜ~」
と言い、
女子は
女子「絶対やだ~」
女子「男子がやればイイじゃん」
などと討論になった。
多数決になった結果、
メイド喫茶になってしまった。
うちのクラスは男子の数が多いから卑怯だという人たちも
いたが先生が
担任「じゃあそれで決まりだな。役割決めとけよ」
となり、どこかへ行ってしまった。
教室では男子の歓声と女子の反対の声が響いた。
(メイド喫茶かぁ)
と、ため息をついていると祐依が
祐依「メイド喫茶か!いいじゃん!決まったからには楽しも」
この言葉で多くの女子が納得した。
それから少しおさまると学級委員が前に出て
学級委員「それでは役割を決めます。まずはメイドは誰がいいと思いますか?」
と全員に聞いた。
後ろから、
男子「七彩さんがいいと思いまーす」
という声、そして
男子「はーい!僕も賛成デーす」
と男子は次々に賛成していき、女子も
女子「私も澄空(そら)ちゃんだったら大賛成です」
と賛成していった。
七彩澄空さんは、明るくてクラスでも人気がいい。学年1モテている
私も澄空ちゃんなら大歓迎。
他にメイド役をやる人を決めることになった。
そして、
女子「えー、私に合わないからやだよ」
女子「恥ずかしいよー(´>///<`)」
などと次々悲惨の声
教室中は静まってしまった。
すると、祐依が後ろを向いて世奈に言った
祐依「私達もメイドやろ」
世奈は思わず
世奈「えっ!無理だよ(¬¸¬)ボソ」
祐依は微笑みながら
「大丈夫だよ!」と手を挙げた。
祐依「はーい!私やりマース。あと、世奈も!」
みんな
「祐依いいねぇー」
「かっこよくなるじゃん」
「遠山さんも絶対いいよねー」
と大賛成。
男子も
男子「いーじゃんいーじゃん」
と言ったり
男子「イメージ変わるけど萌えるw」
と私も受け入れてくれた。
果たして私なんかがメイド役務まるのかな?
と思う世奈である。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!