第3話

君ver.
1,355
2017/10/31 10:51
私は早坂あなた。
高校二年生!

今日、後輩の涼介くんに会った。

名前は知らなかったけど、前まで同じ電車に乗っていた。

実は、前から少しだけだけど、涼介くんのこと気になっていた。
おばぁちゃんに席を譲ってあげていたり。
友達とニコニコ話している時の笑顔とか。
背は少し小柄だけど、人を守ってくれそうな筋肉。
涼介くんはとても良い人そうだった。

でも、私が電車に乗る時間を一つ遅くしたせいで、涼介くんと会うことはなくなってしまった。

もう会えないのかな…そう思っていた。

でも…会えた。
今日。廊下で。じーっとこっちを見ている涼介くん。私はやっと会えた!って気持ちで嬉しくなってニコッと笑ってしまった。私は、今日しかないと思い、涼介くんに話しかけた。

涼介くんは、戸惑いながらも話してくれた。途中、ずっと探して…って言ってた。私のこと、探してくれてたのかな…?とか思いながらも、名前を聞くこともできた。

また会えるかな…?

涼介くん。

涼介くんは、誰が好きなのかな?

私のことなんか、好きになってくれないよね…?

期待したら…ダメかな…?

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