入学式もおわり私は教室に入る
ガラガラガラ…
指定された席につく
あっ
どうしよう
みんな他の子と喋っているのに私だけぼっちだ
あわててキョロキョロする
どうしよう
私、話しかけれない!
「ねっねえ…あっ」
やっとの思いで話しかけたのに聞こえなかったのかスルーされた
ガーン
あー、もう!ずっとぼっちとか嫌だからね?
でも私から話しかけられないよ?
すると
「ねえ」
と話しかけられた
「あっ何?」
「ハンカチ落ちたよ、はい」
と話しかけてくれた
「あっありがとう」
「どこ小なの?」
「えっとね、〇〇小学校。知ってる?」
「〇△市?」
「そそそ」
とその子と話が進んだ
「はい、みんな席ついてー!」
と担任が教室に入ってくる
あーもう!いいとこだったのにー
「またね!次の休憩喋ろ!」
とその子が言ってくれた
その子の名前は大江珠莉
じゅりちゃんと仲良くなれるといいな
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。