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2017/12/12

第9話

9.結局思い通りにはいかない
え?今さっきなんて……?
"困ってるように、悲しそうに見えたから。"
そう言ったの……?
私が何も言わずに立っていると
更に困ったような顔をする。

私、私が困ってるのを。
悲しんでいるのを、分かってくれる人が
まさかいたなんて。思いもしなかったから。

私が困っていたって、悲しんでいたって、
怖がっていたって、寂しがってしたって。
誰も手を差しのべてはくれなかった。

だからといって、人に寄りかかって生きて
いきたくはなくて。
こんな矛盾した気持ちに、物凄く疲れていた。
自分に素直になりたくてでもなれなくて。

誰かに少しでもいいから、この気持ちを

分かって欲しかった。

じわじわと目が熱くなる。
でもダメ。泣いたら負け……。
溢れそうになる涙を袖口で拭おうとすると
我慢するなよ。
泣きたいんだろ。
だったら思いっきり泣け。
いつのまにか、私の近くにいた瞬くんが
手を掴む。そんなに優しくされたらさ……。




あぁ。我慢してたのに。





じわじわじわと涙が溢れる。
頬をつーっと伝う。
それを見続ける瞬くん。
もう恥ずかしいとかそんな事思わなかった。

嬉しくて、悲しくて。
涙が止まらない。
お前、俺に……似てる。
ぼそりと呟いた。
あなた

え、どういうとこ……

帰る。今日は、その……。
ありがとな。
にっとぎこちなさそうに笑った。
結局どこが似てるのかははぐらかされたけど
あなた

スッキリした。

私、1人だけの屋上で夕焼けを見ていた。