プリ小説

第15話

鈴木康太という男


鈴木康太


その人は、俺の先輩。
その人は、あなたちゃんの元カノ。


そんな事とっくの前に知っている。


「(どうして、思い出したんだろ。)」

正直、あなたちゃんには鈴木先輩の事を忘れてほしい。
でもきっと忘れようと思わせれば思わせる程忘れられないんだろう。痛いほど分かる。

だから塗り替えようと思う。
自然と頭から離れるように。


もう、一生鈴木康太を思い出させないように。









「ねぇねぇあなたちゃんてさ、佐藤くんの事どう思うー?」

いきなり発せられた悪気のないゆめちゃんのその一言に、自分でも驚くくらい動揺した。


「えっ、えっ?…え?!いきなりなんで?!」
「んー…ゆめはね、あなたちんさえ良ければあなたちんと佐藤くんとくっつけばいいと思うよ。」

「いや………いやいやいやいや有り得ないありえない!!!私にも佐藤くんにも相手を選ぶ権利があるんだよ!無理だよ!佐藤くんだって嫌かもだし…!!」
「んー…そうかな〜」
「そ、そうだよ…」

自分で言ってて悲しくなるのが不思議だ。

「でも兎にも角にもね、ゆめはあなたちんが先輩の事早く吹っ切れて欲しいなぁ。」

「………」

今日はたまたまだって。
たまたま佐藤くんの話から先輩の話になっちゃっただけだから、だから思い出しちゃっただけ。



なんて言ってもただの言い訳にしか聞こえないかなぁ。


「あ…………………。」

なんて考えてたらゆめちゃんは驚いたような顔をした。

「え?何…」


その目線には、





鈴木康太先輩が立っていた。

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はむぷりん
はむぷりん
恋愛小説からホラーまで、広いジャンルで好きです。日本語不自由だけど精一杯頑張って小説更新していきたいと思ってるのでどうぞ暖かい目で見守ってくれると嬉しいです_(._.)_ それからコメント、いいね貰えるととても嬉しいです、お待ちしてます🤤
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