第21話

もはや呪いなのです。
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2017/12/24 00:07


やだ。やだやだやだやだやだやだやだ。

「もう…、忘れたいのに、会いたくないのに…,」

「あなたちゃん…あなたちゃん!!!…ね?向こう、行こう?」

あっちは気付いてないから。
と、ゆめちゃんは私の手を引いて先輩と逆方向へ向かって行く。



なんで。今日はなんで忘れようとしたのに、
忘れかけていたのにこう、先輩がそんなに出てくるんだろう。

まるで呪いだ。


「悲しいね、ずっと好きだったのに、好きあってたのに少し拗れるだけで呪いみたいになっちゃうんだね。」

「…そう、だねぇ」

ゆめちゃんも心当たりがあるのか、俯いてそう言った。


「今日はすぐ帰って暖かくして寝よう?そうしよう?」

「うん、うん…ごめんね、ゆめちゃん」


今日2回目の涙を流した。

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