早速準備に取り掛かりますッ!
えーっと…デザインはシンプルがいいよね。
浦島坂田船カラーを使って…。
うーん…難しいなぁ。
「あなた、ちょっといいかな…」
突然うらたくんに
声を掛けられた。
「うん?どうしたの?」
そう言って私は席を立った。
なんだろう…。
うらたくんは誰もいない空き教室に、
私を誘導してくれた。
「作業中ごめん…。実は…、
言わなきゃいけないことがあって…。」
「なんか…あったの…?」
「あの…ね、…俺たち、、
最近嫌がらせ的な事をされてて…」
「えっ、……?」
思わず言葉を失った。
嘘でしょ…?嫌がらせ…?
「誰がやってるとかは全然分かんないんだけど。」
「うん…。」
「もしかしたら…あなたにまで…、
被害が加わるかもしれないでしょ…?」
「それは…まぁ…。」
マネージャーだから…、
それは仕方ないことなのに…。
「だから…ほんとに気をつけて欲しいんだ。」
「うん…。気をつける…。」
「まーしぃとかも…心配してたから…。」
「そっか…。ありがとう…。」
「ううん。…戻ろっか…。」
うらたくんの悲しそうな笑顔…。
なんだか泣きそうになるよ…。
誰が嫌がらせなんか…。
ほんとに許せない。
文化祭も近いっていうのに…。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。