第11話

リハ③
1,989
2018/01/08 02:41

坂田くんのソロは『夢花火』

この曲は…確か3年生の…
まふまふ先輩っていう方が作った曲。
直接会ったことはないんだけど…
うらたくんと坂田くんとは結構仲が良いみたい。



「君が好き 君だけが好き────────」



坂田くんのファンが聞いたら倒れちゃうよ…。
すごくかっこいい…歌詞が素敵…。
ライブにはぴったりの曲だね。
これが選ばれるかは分からないけど…
私はこの曲大好きです。
坂田くんの気持ちが伝わってくるような…そんな曲。



「ねえ ねえ────────」



今までで1番いい出来だったのでは…。
ギターも上手くいってたし…
坂田くんもいい表情してたよね。
感動しちゃった。
練習の成果ってこういうことか…。



次は…センラくんのソロです。

センラくんが選んだのは『フリィダムロリィタ』

代表的な曲ですね。
センラくんが歌うこの曲すごい好き。
かっこいいもん。
センラくんはライブになると、
とても真剣な表情になる。



『いいじゃん もういいじゃん 好きにしなよ────────』



あんなに綺麗な高音。。
聞き惚れる人続出するよ…。
センラくんは優しい感じの曲に声が合います。
すごくかっこいい。



『見えないよ 触れたいよ 逢いたいよ』



すごく良かった。
センラくんはやり切った表情をしていた。
うん。凄かった。
練習頑張ってたもんね。
それがはっきり分かった。



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その後何曲か4人で歌い、
なんとかリハーサルは終わった。

私はすぐに舞台裏に行き、
みんなに感想を伝えた。


「みんな…凄い良かったよ…!」


私は真っ先にそれを伝えたかった。


「そっか…良かった。」


うらたくんは安心した表情。


「ソロも上手くいったもんな。」


志麻くんはめったに見せない満面の笑み。


「ギターも…ちゃんと出来たよな。」


坂田くんは疲れ気味だったけど…笑顔だった。


「気持ちがしっかり入ってましたね。」


センラくんはニコッと笑ってくれた。



その後は部室に戻り、
色々と反省点を出し合った。

一人一人が真剣に取り組んでくれて…
すごく嬉しいなって思った。
こんな事思うの今更かな…。笑







私たちは夕方まで話し込んでしまい、
辺りは暗くなり始めていた。


「やっば。そろそろ帰んなきゃじゃん。」


うらたくんが暗くなった空を見ながら言った。


私たちは部室を出た。





















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結構進みました。
次回もお楽しみください。

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