楽屋に戻ると
一番に鈴木さんの顔が視界に入る。
うぅ、
その後にぞろりぞろりと入ってくるメンバー。
山ちゃんは30分遅れでまたこのスタジオに
帰ってきて途中参加予定だけど
最初は私達だけでLIVE内容や
LIVE設定もろもろを決めていく。
だけど私は話を聞くだけ。
今の私が意見を言ったところで意味は無い。
むしろ完全スルーだ。
はあ、この時間が少しでも早く終われば。
そう願うだけだった。
「あれ、お前も参加すんのな」
「 いやーんなんかHey! Say! JUMP一人多い」
頭上から降ってくるシャワーのような
罵声暴言。
最近どうして私は生きているのか
分からなくなってきた。
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すんなりと一週間は終わり
変わらず私の心はボロボロだった。
だけど今日は待って待った3時間LIVE。
ファンのみんなと絡める機会があれば
みんなの対応も、私の心も
ガラリと変わってくれるのではないか。
そう思ってた私は甘すぎた。
「Hey! Say! JUMPでーす!」
(( MC
薮 「 えー、みなさんに
僕達Hey! Say! JUMPから重大発表があります」
「 それは」
山 「 ずばりそれは!」
伊「ちゃちゃちゃらー」
圭 「 かもーん」
鈴木さんが予定通り出てくる。
ファン (( え、だれだれだれ
ざわざわし始める。
「 私達Hey! Say! JUMPの
新しいメンバーになる、s
「 鈴木美穂ですっ!」」
甘い声でぶりぶりと被せ喋り始めた
ファンのみんなは状況が理解されていなく
批判の声も少なくはなかった。
けど想定外だった
ファン (( かわい!! 涼介くんとおにあーい!
意見はバラバラだった
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!