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なんで?
ねえ、私はもう疲れてきたの
だから飛んだのに
もう、私が帰るとこはないのに。
ねえ。
あんな手紙まで書いて
あんなこと言って
鈴木さんは?
涼介は仲良くやってる?
もう、ホントのこと知った?
「 はあ、
私 どうしたらいい?
どうするのが正解?」
う..いたい。
まだ完全回復じゃないのは
自分でも分かってる。
なのに
こんなことしてさ
見つかったら怒られるかな。
なんて。
見つかる前にもう飛んじゃうだろうけどさ。
覚悟を決めよう。
バァン
屋上へ繋がる階段の方から
ドタバタと音がきこえてきて
私が後ろを振り向くのと同時に
扉が開き
「 な .. んで 。」
なんであなたが .. 。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。