.
手を握り返し
大ちゃん達の結果が出るのをただ待った
山 「 飲み物買ってくる」
席を立ちそう言い残し休憩室を出た。
鈴木さんが入ってきて
鈴 「 これでわかったよね?
私はいつでも誰でも傷つけることができる。
やめるまで続くわ」
にやりと口角を上げ
休憩室をあとにした。
やめるまで続く
頭の中で永遠にリピートされるその言葉。
はあ、
どうしようか。
山「 ..。 んな顔すんなよ。ほら。」
私が好きなパックの小さいココア。
「ありがとう」
やっぱり自分以上に私を知っている
なにか心配事がある時は
ココアが飲みたくなること
涼介はちゃんとわかってくれてる。
山 「 そういえば
階段降りる時また誰かに押された気が
したけど2度も同じようなことは
流石に避けたけど結構危なかったなあ」
なんて昔のことを思い出すかのように
ペラペラと話す彼。
それと同時に私はぞくぞくと
背中を泳がせた。
早く決めろよ、と鈴木さんが言ってるみたい
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!