「 大ちゃん、きたよ。」
なんていって病室に入って声をかけても
戻ってくるはずはない。
大ちゃんがHey! Say! JUMPに
いられなくなって早5ヶ月。
「 私の .. せいだ」
あの時大ちゃんが私を助けたから。
ほんとに、ほんとに
申し訳ないな。なんて。
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「 大ちゃん 」
...
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「 だーいちゃん!」
...
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「やっほー」
...
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何日来ても
何回来てもそれは変わらない。
大ちゃんは
目を覚まさない。
大ちゃんは私をかばい刺され
ずっと意識不明。
あれからずっと目を開いていなくて
大ちゃんがHey! Say! JUMPの輪から
消え私の心に大きな穴が空いた。
ぽっかりと。
大ちゃんは私のせいで..
そう思えば思うほど穴は大きくなった。
ごめんなさい。
こんなわたしで。
ずっときっと大ちゃんを待ってるから。
2日
3日
1週間
3週間
1ヶ月
2ヶ月
3ヶ月
4ヶ月
大ちゃんのお見舞いは
毎日欠かさずきてたのに
変わらなかった。
私も大ちゃんも。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。