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『
〇月△日
今日、Hey! Say! JUMPに新しい
メンバー 鈴木美穂ちゃんが入ってきた。
それと同時に私はこの日記を
書くことにする。新メンバー、
本当は嫌だけど受け入れないと
これからやっていけないよね。
みんながいるし、大丈夫だよね。』
『
△月×日
また、みんなは私に
暴言罵声暴力をふるった。
また、前みたいな暖かいHey! Say! JUMP
には戻れないのかな、なんて期待する。
隣には涼介がいてくれるし
涼介がいれば、もうそれでいいのかな。
涼介にはほんとに感謝だね。
ありがとう。』
『 ▽月 〇日
今日は潤くんとご飯を食べに行くのと
同時に相談をさせてもらった。
先輩にこんな話するのはどうなのか。
なんてことも思ったけど別の人の意見も
聞いた方がいいのかもしれないと思ったから
これからのHey! Say! JUMPについて
今までのことを潤くんに説明した。
罵声を浴びて暴力を振るわれたこと。
今のHey! Say! JUMPに何が起こってるか。
私はこれからどうしたいか。
涼介のことは どうしたらいいのか。
潤くんは真剣に聞いてくれて
真剣に考えてくれた。
この日だけじゃなくて
潤くんに相談をすることは度々あって
ご飯を食べに行くのも増えた。』
俺の知らない 「あすか」が
このノートには沢山いた。
人はいなくなってから
その人の存在の価値を
確かめることが出来る。
誰も しね なんて本当は
心の底から思ったことなんて
きっと、1度もない。
けど
今当たり前にいる人が
自分にとってどれくらいの
存在価値があるのかなんて
誰もにわからないんだ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。