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第1話

白猫は幸運を招く
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2017/11/01 11:48
この物語は両親を若き時に失い天涯孤独な独身男を襲った数奇な運命を描いたものである。男の生活は両親が残した家と小さな畑で細々と作物を育て生計を建てていた。男目線で物語を展開することにします。


私は猫を飼った
迷い猫だった。
真っ白で琥珀色の鈴を付けて、何処でも爪を噛み甘え上手なメス猫だった
わがままなメス猫にねだられ
そして…
キジも飼った
猿も飼った
犬も飼った
更に隣町の金太郎から熊を譲り受けた
そして何故だが鬼ヶ島に鬼退治に行くことになった。
鬼ヶ島に到着した我々は7日間の戦いを制し見事鬼達を打ち負かし、黄金に輝く玉手箱を戦利品とし帰省をする事にした。
帰りの船で私は私におきるであろう事態に妄想し震えた。しがない狭い畑で作物を作り細々と生活している私に劇的な変化が訪れ地元凱旋のさいは英雄と称えられ、沢山の美しい女性に慕われ国の主には感謝され姫を貰い一生遊んで暮らしてもお釣りが来る生活が待っていると妄想をした。
船が港に到着し意気揚々と動物達を連れ村までの帰路を肩で風を切るごとく歩いては見たが誰ひとりと声もかけてくるどころか私達をみて逃げ出すものもいて女子達には白い目で見られてる様な気がしたが…多分みんなこの英雄に恐れ多く近ずかない様にしてると思ったが事情が違った。罪の無い鬼達をシバキ倒した極悪人とビラが村のあちらこちらに貼られている始末…
私は愕然とした。なんと家が抵当に入ってしまい赤いお札で家に入れず…自慢の畑は雑草と心無い人々に投げ入れられた石でボロボロの為に収穫は見込めず人生のどん底に落ちた…
結局、抵当に辛うじて入ってない狭く汚い物置での生活を余儀なくされ粗悪な生活を動物らとおくるとは誰が想像しただろう…
そして更に戦友の動物達は高額なギャラを要求してきた。猫はいつの間にか私の元から居なくなっていた。
動物達は狭い物置に居座りギャラとは別に餌を要求し答えねば、殴る蹴る噛み付くと生傷の絶えない生活が始まった。
3日後のよる遅く猫が泥だらけで戻ってきた。口に紙切れを加えていたので見てみると隣村で出している高額な小判が当たる富くじであった。
私はまた妄想した。私の不憫な生活に心を痛めた猫が招き猫として小判を招き入れようとしてると…その晩に動物達が寝静まったのを確認した私は猫を連れ隣村に行くことにした。山をひとつ越え五里歩き朝早く村に到着して富くじの当選の掲示板を心を震わせ見た。どきどきした…なんと末当の当選だった😭。ふと私の後ろに殺気を感じるとあの動物達だった。私は袋叩きにあったが富くじははなさなかった。動物達は何かを感じ後を付けて来たのだろう殴る蹴るして気が済んだのか去っていった。私はその富くじを換金して猫に餌を買い家路についた。
動物達は未だ帰って来ておらず私は途方に暮れ天井を見上げた時にふと黄金色の玉手箱が目に入った。そう…鬼ヶ島で手に入れた玉手箱だった。隣村の桃太郎が怪しい玉手箱で爺様になった噂のせいで恐れて開封しなかったが失う物が何もない私は覚悟をして開封する事にした。
開封した所…物凄い煙が立ち上り私は老人になるのを覚悟をしたが煙が消え失せても身体に変化がみられず箱の底に地図が入っていた
その夜遅くに動物達は帰ってきて私と猫を締め出し会議を始め一時間程で解散し物置をそれぞれ後にした。やっと解放された…長かった…。
私は翌朝猫と共に地図を頼りに村を出て十里も歩いただろうか山を幾つも越え谷も越えて、深い山の中の古井戸に着いたのは村を出て3日目の夜だった。地図は古井戸を示しており灯りを灯し井戸に降りていった。恐怖だった髪の長い白い女が底にいて接待されたら…。井戸の底には何も居なく財宝も無く安堵と落胆が交差したが井戸の壁が崩れ掛かっているのに気がついた。私は崩れ掛かっている壁を崩した所、横穴から大きな箱を発見して井戸より掘り出すことに成功し眠りに着いた。
明くる日は眩しい太陽の中に目覚めた私は早速箱を開けると、1000両以上ある金貨がギッチリ詰まっていた。私は猫にほっぺを引っかくように言った。勿論、夢かどうか確かめるように…痛かった…本当に痛かった…でも背後にもっと痛い視線が刺さった。あの動物達だった。私は動物達にギャラを渡し縁を切り彼らは満足し去っていった。残った金貨を持って村に帰って大きなお屋敷を建て門には猫の銅像を作った。まさに猫屋敷である。
畑も見違えるように作物が育つようになり安定した収穫が約束された
それから間も無く猫が居なくなった。猫の習性で旅たつ時は、飼い主の見えないところで亡くなると言う…私は猫をくまなく探した。信じたくないが猫の死を頭の片隅に覚悟しながらも捜索した…私は心の中で叫んだ…お前が居なくてどうして、こんな広いお屋敷が必要なんだ、どんな形でも良い戻ってきて欲しいとお百度参りもしたが願い叶わず涙枯れるまで泣いた😭。
猫が居なくなって3年経ったある日の事、私の元に1人の女性が訪ねてきた。真っ白な透けるような肌をして大きな琥珀色な鈴を持っていた。
私は嫁を貰った。迷い人だった。
何処でも爪を噛み
甘え上手な女性だった
甘え上手な女性にねだられたが
決して他の動物は飼おうとは思わなかった。
心なしか門の猫の銅像の猫の表情が笑っているように見えた。

終わり…