プリ小説

第15話

復讐の時
次の日、私は屋上であの三人を待っていた。
ドアが開く。
ドアの向こうから私が憎んでいる3人が姿を現した。
「…で、アタシらになんか用?」
腰に手を当てたポーズで気だるそうに松山さんが問う。
「…ルリ」
私がその名前を出すと3人は明らかに肩が跳ねた。
「よーく知ってるよね?あなたたちがイジメていた子の名前だよ」
「それがどうしたってんだよ!」
田中さんが声を荒げる。
「私の親友を殺した罪、どれだけ重いか分かってるよね?」
3人の顔色がサッと青くなる。
「な、何いってんの?うちらは確かにイジメてたけど、殺してなんかない!あいつは自分で自殺したんだよ!」
「そこまで追い詰めたのは誰だよ!!」
頭に来た私は松山さんの肩を押した。
松山さんの体がフェンスに当たり、がしゃんと派手な音をたてる。
「自分達が追い詰めたくせに、なにしらばっくれてんの。ふざけるな!」
「ひっ」
ポケットからカッターを取り出す。
既に私の目は光を失っていた。
「ご、ごめんって!悪かったから、命だけは…」
自分は追い詰めて殺したくせに、自分のこととなると命乞いか。
ハッと笑う。
「甘えんな」
私は手に持ったカッターを振り上げた。
そして、勢いを付けて振り下ろそうとした。
だが、誰かに手を捕まれ、振り下ろすことは叶わなかった。
「ダメだよ、あなたちゃん」
「ちょっと、誰ーーーっ!」
そこには、いるはずのない人物がいた。





「……ルリ?」





 



シェア&お気に入りしよう!

この作品をお気に入りに追加して、更新通知を受け取ろう!

一月かのん
入賞者バッジ
一月かのん
主にホラー系などの小説を扱っております。 カゲロウプロジェクト・黒子のバスケ・文豪ストレイドッグス・ナカノヒトゲノム・鬼灯の冷徹が好きです。 『君との思い出をこの手に乗せて、』、『願い事叶え屋さん』、『いつも通りの帰り道』、『おはよう、初めまして。』 この4作品は完結済みです。 もしお時間がございましたら、ご観覧していただけると嬉しいです。 追記 『願い事叶え屋さん』を第3回プリコンのホラー賞で入賞させていただきました。 皆様、本当にありがとうございました。