第2話

裏切り。
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2017/11/01 12:22
女の群れが大キライ。

すぐ裏切る。
トイレにだって大移動。
相手の心を見ながら、お互いに
探りを入れる。

馬鹿みたい。

だから私は男子といることが元々
多かった。

でも、私には女子で親友と呼べる人が
1人いる。

芳川りり。

私とは正反対な性格。
顔だって私とは違ってかわいい。

小学校から仲が良くて、
ずっと話していた。

私が中高一貫校を受けることに
すると、りりもその中高一貫校に
行く予定だったみたいで、
もしクラスが違っても仲良くしようね!
なんて話もした。

そしてあっという間に
中高一貫校に行く受験になり、
2人とも無事合格した。

「やったね!あなた!」

「うん!りり!」




またまた時は流れて、
入学式。


私達の行く学校は
南坂(みなさか)中高一貫校

制服はブレザーで
基本そのブレザーを着ていれば
アレンジもOKという学校。

そのため私はブレザーの下に
パーカーを着て、
首にはお気に入りのヘッドフォン。
スカートではなく、スラックス。
リボンではなく、ネクタイスタイルに
した。

一方りりは
スカートは膝上15cmで
リボンはピンク色。
オープンハートのネックレスを
している。

the女子みたいな感じだった。



残念なことに
クラスは別々になってしまった。

「うぅ。あなた〜。
 別々になっちゃったよ〜」

「泣かないで。りり。
 クラスは離れても会いに行ったりするし」

「ほんと〜?」

「うん、だから泣かないで。
 かわいい顔が台無しだよ?

「うん、わかった〜」

「じゃあ行こっ」

「うん」




私達の仲は壊れることなんて
ありえない。

そう思っていた。


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中1の頃はまだ仲は良かった

一緒に学校に行って一緒に帰って
お互いの家で遊んで…


しかし
中2の夏休み明けくらいから
様子が…


いつものように、りりをりりの教室の前で
待っていると

「りり〜!行こー!」
 
誰だか知らない女子達が、りりに
そう言った


「うん!」

りりは元気に答えた。


私の前を通り過ぎてその女子達に付いていった。


友達が出来たならいい。

でも、まるで私がその場にいない
みたいな感じだった。

そう、無視をされた。

つまりわたしは親友に裏切られ、
中2の2学期から私は一人になった。


別にひとりが嫌いな訳ではない。
むしろその方が楽だ。

でも、信じていた親友から
いきなり突き放され、
裏切られ、


私にはひとりがお似合いってことか…

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