第3話

3人の男子
79
2017/11/20 13:51

結局、女は分からない生き物。
そして裏切る生き物なのだと
改めて感じだ。



しばらく人と関わりたくない。
そう思い、女子はもちろん、
男子とも誰とも関わらずに、
過ごしていた日々。

まぁ、元々一人だったし
そんなに困ることはなかった


そんな日々が続き、
中2の3学期になったある日。

「ねぇ、キミ」

は。何?

「なんですか」

「お、喋った」

「こら、人を幽霊みたいに言うんじゃない。廉。
ごめんね〜、いきなり」

「別に」

「なぁ、あんた。今日もひとりなのか?」

「だから、玲も失礼だろ。」



なんだこの三人。

えーと、クラスの奴らだろ。
多分。

クラスの奴らとはあんまり
話してなかったし、名前知らないけど
『れん』とか『れい』とか言ってたな。

「あ〜、ほら不審がってる。
 お前らふたりのせいだぞ。
 別に、キミに危害を加えるつもりは
 ないから安心して」

この人は優しそうな人だ。

「で、私になんのよう?」

「そうだった。ほら、玲。」

「あんた、俺らと友達になんないか?」


はぁ?

すると『れん』が

「キミ、ずっと1人だったし
 寂しいとかないの?」

「別に、寂しいとかないから
 ほっといて」


さらに優しい人が

「ほっといてとか言ってるけど
 女の子なんだし、俺らといたほうが
 いいと思うよ?」

「だから、別にいいです」


なぜか、友達になろうとしてくる
人達にウザいなと感じていた。

でも、段々と
3人のことを知るようになり、
玲は冷静沈着な人だけど
実は友達を大事にしてて、
優しい人こと海は
本当にいつも優しくしてくれて、
廉はいつも明るくて
元気になることも多くなった。


まだ心から信じられるか
と言ったら無理だけれど、
友達になることにした。



3人と友達になり、
時は流れて、高等部になった。

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