あなた「玲…」
意外にも玲が助けに来てくれた。
玲「手」
あなた「え?」
ん。
玲が手を出し私はその手を掴んだ。
あなた「ありがと」
私を立たせるとすぐに後ろを向き
玲「お前らさ、いい加減にしろよ!俺らのファンクラブだかなんだか知らねぇけど人押し倒してさ、人としていいとは思えないんだけど!」
玲がキレてる…
玲「それに…」
これ以上騒ぎを大きくすると先生とかも来そうな勢いだった。
あなた「もういいから。」
腕を掴んで玲を止めた。
玲「でも…」
あなた「これ以上騒ぎを大きくしたくないでしょ。
私は大丈夫だから。」
なんとか説得し、
玲「わかった」
玲の本気の怒りにさすがに女子たちもびっくりしたらしく、
紗「み、みんな行きましょ。じゃあ皆さんも…」
と静かに教室に戻っていった。
海「あなた大丈夫だった?助けに行きたかったんだけど、女子たちに囲まれすぎて身動きとれなくて」
あなた「海、ありがと。大丈夫だよ」
廉「でも、玲があんなにキレるなんてな。俺らもびっくりしたよな」
海「ほんとに」
玲「うっせーよ、ほら教室行くぞ。」
「「「はーい」」」
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。