あなたside
それからは苦しかったけどこれと言って大きな問題や関わりがなくすごした。
今まで翠……いや、"高峯くん"と休み時間も一緒にいたけど、あの話をしてからは一人でいたり忍くんやゆうたくんひなたくんと居ることが多くなった。
お昼もそう。
クラスが同じだからよく顔を合わせたりする。
高峯くんは何かを言いたそうにするけど、私はそれを見なかったことにしてる。
私たちの変化をクラスのみんなは分かってるけど誰一人として口に出さなかった。
ゆ「あなたご飯食べよ〜」
ひ「早くしないと席なくなるよ!」
『今行く〜』
今日だったそうだ。
3人でお昼ご飯を食べる。
あんな話をして1番変わったことがこれ。
ゆうたくんひなたくんと一緒にいる時間が増えたこと。
プロデュースも一緒。
罪悪感でいっぱいだったが前は付きっきりだった流星隊のプロデュースの時間を2winkに貰った。
先輩も何かを察してくれたのか了承してくれた。
なんだかんだ自分なりにケジメをつけたはずなのに…考えるのは高峯くんの事か。
あの悲しそうな顔もうさせたくないな…
私がいなければあんな顔させずにすんだはずなのに…
『はぁ…ほんと馬鹿みたい((ボソッ』
ひ「ん?何か言った??」
『んーんなにも…
あ、空いてる席みーっけ!
私、席取っとくから2人とも買ってきなよ』
ゆ「わかった。
あなたは…いつも通りオムライスでいいの?」
『うん!
ケチャップじゃなくてデミグラスソースでよろしく!』
じゃ!
そう言ってわかれる。
はぁ…私ちゃんと笑えてるかな。
頬に手を当てて頬をほぐす
席をGETしても2人を待ってる時間ができる
ため息ばかり繰り返していると、後ろから誰かに肩をトンッと叩かれた
誰だろう
そう思い後ろにいたのは…
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。