第8話

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859
2017/11/03 13:51
「 … 好きやで 。」








あなたの 頬に そっと 指先だけ 触れては


小さく 呟いてみる 。








「 なぁ 、好き 。あなたの 筝 。」





















言えなかった 。


言えなかった けど 。














今なら ありのまま 伝えられる 。


そんな 気が するから 。


















あきれる程の あなたへの 想い 。






あなたとなら これから もっと


紡いで いけると 思うから 。








「 一緒に また 肩 並べて 帰ろう 。」











そっと あなたの 手に 触れる 。








壊れない様に そっと 、


握ってみる 。

















この手は 握ったままで


もう 絶対 、離さないから 。

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