第8話

私の処方箋
254
2017/11/05 11:35
魔女の薬屋のサイトには、たくさんの薬があった。

真実薬、惚れ薬、などなど…

その中には、私の探していた「記憶消去薬」もあった。

あなた

これか…

思わず注文のボタンを押した。

すると…?

「コンコン」

窓を叩く音。
あなた

誰?

窓を開けると、そこには、

“魔女”がいました。
魔女
ご注文の品をお届けに参りました。
あなた

速いですね。

魔女
まぁ、魔女なんでね。
あなた

それで、頼んだ品は…?

魔女
ああ、これですね。
そう言って差し出された箱を受け取り、開けてみると…
あなた

綺麗…

その中には瓶に入ったビー玉のようなものが入っていた。

その色は、まるで海のように透き通った青色だった。
魔女
それが、記憶消去薬です。
魔女
この紙に忘れたい人や、忘れたい物事を書いて水に溶かしてください。
その水でこの薬を服用してください。
そうすれば、紙に書いたものを忘れることができます。
あなた

はい、わかりました。
ありがとうございます。

魔女
いえいえ、これも仕事なのでね。
そう言って、魔女は飛んで行った

プリ小説オーディオドラマ