第47話

先輩達の死
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2018/04/20 22:40
私は、前と同じように私が壁を壊そうとした。






早く出たかったから。



何も無い奇妙な部屋から。




けど、壊れなかった。





前に壊れたのは、偶然なのか不思議だった。





だから、また、缶の中から出る方法を失ってしまった。






でも、その時、柚希先輩が言った。




『なな、もう一回、藍ちゃんを怒らせれば、いいじゃね?さっき、藍ちゃんは、怒った後、強なっていた。凄く。俺もびっくりしてた。笑ってた時でも、一様だけど、分かった。』










柚希先輩が言い終わった瞬間、私達は、笑い出した。





『柚希、自覚あったんだ!』



爛先輩が笑いながら、言った。




『止められなかったの?』




澪先輩が言った。




『柚希先輩、本当に自覚あったんですね。まぁ、疑っていましたけど。』



私は一度、笑と止めて言った。





その後、柚希先輩が言った。




『おい!俺も恥ずかしかったんだ。身体は、自由に動かせないし。』




柚希先輩は、耳を真っ赤して、恥ずかしそうにしていた。






私は、笑っている皆を見たら、嬉しかった。






先輩達が全員、揃って笑っているのは、久々に見た。







だから、私は、もう誰一人、先輩を失いたくないと思った。






そして、私は、言った。






『やります。誰でもいいです。私を怒らせてください。』




『でも、そんな事したら、藍ちゃんばっかり負担かかっちゃうし・・・。』



華先輩が言った。



『大丈夫です!多分だけど、出来ますよ。』






私が言った。




『本当に平気?』




爛先輩が聞いてきた。




『はい!』



私は、不安な気持ちを先輩達にバレないように、明るい声で返事した。






本当は、とても緊張しているし、怖いし、不安だけど、こんな事を先輩達にバレたら、迷惑かけてしまう。




だから、バレないようにしなきゃいけない。







『じゃあ、宜しくね!藍ちゃん。』





澪先輩が言った。




『嫌だったら、止めていいから。これから、藍ちゃんの嫌がる言葉を言う。大丈夫?』




柚希先輩が聞いてきた。




『大丈夫です。』




私は、不安な気持ちを抑え込んで、言った。






そして、始まった。






『柚希さ、死んで嬉しかったのに。』





『いや、柚希は、生き返ってくれて嬉しい。だから、あの時、藍ちゃんが死ねばよかったんだよ。』









『確かに。それに、藍ちゃんのせいで柚希は死んだんだし。』






『そうそう。私も、藍ちゃんの事、うざいと思う。』






『私も思う。早く死ねって。』




『だよね。本当に早く死ねよ。』






『いや、殺してあげる?』







『いいかも!殺す?今なら、殺せるよ。背後から。』






先輩達は、連続でどんどん言ってきた。




でも、先輩達は、最後に、小さな声でごめんと言う。





それに、優希は、言ってない。




だからか、全然、力が湧いてこない。




それとも、自分の事は、言われても、ムカついないのかもしれない。






だから、私は、先輩達が言ってる途中に割り込んで言った。




『すいません。効果なしです。多分、自分の事だと怒らないと思います。私は、あの時、先輩達の悪口を言われていたから、ムカついたんです。だから、あの、言いづらいんですけど、先輩の悪口を言ってもらえませんか?』





『いいよ。』



爛先輩が言った。





『私も』





『俺も』





と皆賛成してくれた。






そして、誰の悪口を言うかは、先輩達だけで決めてもらった。





私は、知らないで後から、作戦を開始した時、聞いた方がいいと思ったから。





そして、二回目の挑戦を始めた。








『てかさ、お前らさ、俺に死んでほしいとか言ってるけど、お前らが死ねばいいじゃん。』




柚希先輩が言った。





『いやいや。お前が死ぬから嬉しいんだよ。』




綾先輩が言った。





『そんな事言うなら、俺を殺してみろよ。その代わり、俺は、お前らを殺す。』



柚希先輩が言った。




『馬鹿なの?まぁ挑戦してみたら。』



爛先輩が言った。





その後、柚希先輩以外は、倒れた。




優希も先輩も倒れた。





『藍ちゃんのせいで皆殺しちゃったじゃん。』




柚希先輩が言ってきた。





私は、嘘だと思っても、この光景は、見たくなかった。








そして、柚希先輩がもう一度私に言ってきた。




『お前も殺す。』




私は、その一言で完全に力が湧いてきた。








『先輩達を殺した柚希先輩は、先輩だとしても、許さないです!』







私が言った。





そして、私は、壁を壊した。







けど、先輩達は、未だに立たない。







『もう目が覚めないかもね。』





柚希先輩が言った。





いや、柚希先輩じゃない。






そして、正体を現した。





本当は、柚希先輩に化けたロボットだったのだ。






私は、あまりにも驚きすぎて、声が出なかった。








全然、気づかなかった。







じゃあ、本当の柚希先輩は、もう生きてないの?






私は、疑問に思った。






『本物の柚希先輩は?どこなの・・・?』






私が聞いた。






『生き返るはず無いでしょ?もう死んでるんだから。』





ロボットが言った。






私は、大事な柚希先輩に化けるなんて、大事な先輩達を傷つけるなんて、許せなかった。






だから、殺してしまった。




いや、壊してしまった。






あっという間に、ロボットは、喋らなくなり、動かなくなった。








そして、私は、すぐ先輩達の近くへ行った。






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