私達は、華先輩に近づけないように、殺人ピエロに迫って行くことにした。
けど、殺人ピエロは、ビクともしなかった。
殺人ピエロは、余裕な顔をしていた。
私は、『先輩、優希、二つの作戦を同時にやりましょう!』と声掛けをした。
『いいね!ナイスアイデア!』
澪先輩が言った。
『うん。その方がいいかも。』
優希が言った。
『うん!そうしよう!』
綾先輩が言った。
そして、二つの作戦を同時に行うことにした。
でも、その時、足の傷の痛みが悪化している事に気づいた。
きっと、戦いで思いっきり動いたからだと思った。
そして、私は、足の事は、内緒にしようと決めた。
けど、無理だった。
痛みがどんどん来て、立てなくなったから。
私は、座り込んでしまった。
そして、すぐに言った。
『先輩、優希、すいません!私の事は、平気ですから、続けてください!お願いします!』
けど、先輩は、近づこうとしてきた。
『ダメだよ!藍ちゃん。』
けど、言った。
『お願いします!華先輩を守ってください!私は、今は、戦えないけど、出来そうになったら、戦いますから。』
そして、先輩は、止まった。
そして、言った。
『大丈夫!後は、任せて!藍ちゃんは、じっとしててね。絶対。そうじゃないと、また、悪化しちゃうから!』
そして、先輩と優希は、すぐに戦い出した。
私は、言った。
『ありがとうございます!頑張ってください!』
でも、その時、私は、ある事に気が付いた。
先輩と優希が戦っているのは、本物じゃないってことに。
だから、私は、すぐに言った。
『先輩達!それは・・・』
言おうとした所で、後ろから誰かに口を抑えられた。
そして、小さな声で言ってきた。
『叫ぶなよ・・・。』
私は、口を抑えられていたので、助けを呼べなかった。
華先輩も綾先輩も澪先輩も爛先輩も優希も気づく様子が無かった。
そして、いつの間にか、気を失って、いた。
でも、かすかに聞こえた。
先輩の声、殺人ピエロの声が。
『よし!今日は、このぐらいにしとくか!じゃあな。』
殺人ピエロは、突然消えた。
『やばい。強かった。』
『でも、何で急に居なくなったの?』
『華もいるし、』
『あれ?でも!』
『藍ちゃんが居ない・・・。』
『まさか!殺人ピエロに!?』
『嘘でしょ・・・。』
『藍ちゃんが連れていかれてしまったの?』
『殺人ピエロは、突然消えたのは、藍ちゃんを捕まえたから?』
『それなら、殺人ピエロの目当ては、藍ちゃんだったの?』
『藍ちゃん・・・。』
『よし!藍ちゃんを助けに行こう!』
『そうだね!絶対、奪ってやるんだから!』
そして、何も聞こえなくなった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。