私は、しばらくして目を覚ました。
私のいる所は、知らない場所だった。
私は、逃げようと動いた。
けど、両手と両足がロープで結ばれていて、動けなかった。
そして、その時、声がした。
『やっと、目が覚めたか。』
殺人ピエロの声だった。
『ここから出して!』
私は、言った。
そして、殺人ピエロは、言ってきた。
『お前は、俺の仲間になってもらう!』
『そんなの絶対ならないし!ゾンビにしたって、仲間にならないし!』
私は、言った。
『ゾンビには、しねぇよ。安心すれば。お前は、そのまま俺の仲間になってもらう。』
殺人ピエロが言った。
『絶対ならない!』
私は、強く言った。
『いや、お前は、いずれなる。そして、お前の好きな先輩と優希を倒してもらう。お前は、強気を出せば強いからな。俺は、お前に傷つけられた場所がある。まだ、治ってないんだ。』
『そんなの、たまたまでしょ。私は、強くない。それに、絶対仲間にならないから!だから、ここから出して!』
『それは、無理だな。俺の仲間になれば、不死身になれるぞ!』
『不死身にならなくてもいい。だから、出してよ!』
『うるせえやつだな!こうなったら、強制的に仲間にしてやる!』
そして、頭に何かをはめられた。
『何をするつもり!』
『目が覚めれば、分かるさ。仲間になるし、藍って呼ばせてもらうぜ。』
『その呼び方やめて。こんなもので仲間になると思わないで!絶対ならない!』
『それはどうかな。』
私は、気を失った。
そして、いつの間にか、機械も外されられていて、両足と両手にあったロープも外されていた。
そして、声をかけられた。
『藍。これから、あいつらを倒しに行くぞ!』
『あいつら?』
『先輩とかだよ!藍も嫌いだろ?』
『うん。倒していいの?』
『いいさ。倒しに行こう。』
そして、瞬間移動で先輩達の前に来た。
そして、先輩達が言ってきた。
『藍ちゃん!よかった・・・。無事だったんだね!』
『藍ちゃん!今、助けるよ!』
私は、その言葉で頭が痛くなった。
その様子に、気づいた殺人ピエロは、言った。
『藍は、もう俺の仲間だ!何を言っても、無駄だ!』
『そんな事は無い!』
優希が言った。
『じゃあ、確認してみな!藍、行ってきていいよ。』
殺人ピエロが言った。
『うん。行ってくる。でも、本当にいいのかな。こんな事して。何か今の私は、私じゃないような・・・。』
『そんな事ない。あいつらは、お前の敵。早く倒してきな。』
『分かった。』
私は、先輩達と戦った。
そして、私は、余裕で先輩達をボコボコにした。
その時、私の心が傷んだ。
何故か不思議だった。
そして、先輩が言ってきた。
『藍ちゃん、もうやめようよ。』
『トドメを刺せ!藍。』
殺人ピエロが言った。
でも、私は、刺す気になれなかった。
その時、先輩は、何かいい事を思い出したように言ってきた。
『藍ちゃん!二つの作戦!今なら、できるよね?』
その言葉で思い出した。
『あっ!先輩、優希、ごめんさい!本当にごめんさい!私、何でこんなこと・・・。ごめんさい・・・』
私は、頭を下げて謝った。
『よかった。戻ったんだね!』
『藍ちゃん!よかった。』
先輩達は、嬉しそうだった。
『チッ!戻っちまったか。次は、一生戻らないようにしないとな。』
そう殺人ピエロは、言った。
そして、私を持ち上げた。
『やめて!もう忘れたくない!やめてよ!』
先輩達は、私のせいで、動けなくなった。
『藍ちゃん!今、助ける!痛っ』
綾先輩が立とうとした。
けど、痛みで立てなかった。
皆も同じだった。
結局私は、連れていかれてしまった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。