私達は、安心していた。
けど、だんだん、霧がかかってきた。
霧がかかってくると、私と爛先輩は、警戒をした。
綾先輩と澪先輩は、それどころじゃなかった。
その時、奇跡が起きた!
澪先輩が目を覚ましたのだ。
最初の一言が『藍ちゃんは大丈夫?』だった。
私は、『全然、大丈夫です。先輩、ありがとございました。次は、私が先輩を守ります。安静にしていてください。』と言った。
すると、『ありがと』と言った。
その後、澪先輩は、『痛い、』と小さく呟いた。
澪先輩は、優しいから、きっと大きい声で言わなかった。
けど、聞こえたことを無視することは、私には出来なかった。
だから、私は、爛先輩に教えた。
私は、やり方が分からないから。
私がやるよりも、本物の医者(爛先輩)がやった方がいいと思ったから。
爛先輩は、どこが痛いか、聞いたりして看護していた。
そして、分かった。
澪先輩は、痛みで立ち上がることが、今は、出来ないってことに。
私は、罪悪感で心がいっぱいになった。
綾先輩を歩けなくさせて、澪先輩を苦しめて、夢だったらいいのにと思ってしまう。
そして、あの時、私が倒れていなかったら変わっていたかもしれないって思ってしまう。
こんな罪悪感も無かったかもしれない。
そうして考えているうちに、霧がすごく増えてきて、前が見えずらくなってきた。
私は、澪先輩の手を握った。
澪先輩が何処にいるか分からなくならないように。
そして、周りを見渡した。
誰か来たら、すぐ分かるように。
この時、上を見るのを忘れていた。
見渡していたのに、綾先輩を奪われてしまった。
天上で謎の人物が綾先輩を持っている。
そして、何故か霧が無くなってきた。
そして、見えた。
変なお面をしている。
背が高い。
その謎の人物は、地面にドンッと降りてきた。
床が揺れるほど重い。
そして、綾先輩を食べようとしている。
私は、近くにあった、金属の棒を投げた。
このまま行っても、間に合わないと思ったから。
そして、私は、走って、近づいて行った。
そして、『綾先輩を返せ!』と叫んだ。
そして、蹴った。
私が吹っ飛ばされた。
身体が金属のように硬い。
こんな硬い身体は、変だ。
この時、人間じゃないと分かった。
私は、ロボットかなと思った。
けど、何か違うような気がした。
すると、その謎の人物は、こっちへ近づいて来た。
私は、怖くて、後ろに下がって行った。
この時、綾先輩を抱えていた。
綾先輩は、雑に持たれている。
そして、綾先輩は『痛い。』と言い出した。
私は、その言葉で、決心した。
前に向かっていった。
そして、ぶつかるのではなく、避けた。
予想どうりに、転けた。
そして、私は、綾先輩を助け出した。
そして、『ごめんなさい、綾先輩』と言って、爛先輩の方へ投げた。
爛先輩は、綾先輩を受け止めてくれた。
そして、私は見つけた。
後ろに、赤色と青色と緑色の謎のボタンがあった。
どれを押せばいいか分からなかった。
だから、私は、順番に押そうと思った。
その時、謎の人物は、起き上がってしまった。
その謎の人物は、爛先輩達の方へ歩き出した。
私は、さっきの金属の棒が近くにあったから、それで背中を殴った。
背中も硬い。
謎の人物は、振り向かない。
やばい、もうすぐで、着いてしまう。
だから、私は、勢いをつけて、走って、ボタンを押すことを決めた。
そして、成功した。
とりあえず、赤色のボタンを押した。
そして、青色、緑色と順番に押していった。
すると、こっちを向いた。
そして、走って、こっちへ襲いかかってきた。
途中で気がついた。
私を追いかけているんじゃない、暴走しているだけだ。
しばらくして、動きが止まった。
そして、すぐに起きた。
そして、言ってきた。
『ごめんな。俺の意思でやってないんだ。このお面をはめたら、こんな事になって、このお面外れないんだ。』
私は、もとは、優しい人なのかなと思った。
だから、協力したくなった。
私は、『私が外してみましょうか?』と聞いてみた。
すると、『本当か!ありがとな。よろしく頼む。』と喜んでくれた。
私がやると、すぐに外れた。
もしかして、自分では、外せないけど、他人だと外せれるのかなと思った。
お面が外れると、身体が元に戻った。
硬かった身体は、ふつうに戻った。
そして、『ありがとな!まじで感謝する。お礼に何でもやるよ。』と言ってきた。
私は、『じゃあ、一緒に来てよ。』と言った。
その人は、「もちろんさ」と言った。
私は、名前を聞いた。
『俺、名前が分からないだ。』
暗い声で言った。
私は、『じゃあ、優しいに希望の希って書いて優希。どうかな?』と言った。
すると、『いいな。ありがとな。』と喜んでくれた。
私は、こんな優しい人だったんじゃんと心の中で思った。
そして、爛先輩達の所へ連れって行った。
『どうしたの?もう倒したの?』
爛先輩が聞いてきた。
『あの中は、優しい少年でした。名前は、優希ですよ。一緒に来てくれるそうです。』
私は、明るい顔で言った。
『そうだったんだね。よろしくね優希くん。』
爛先輩は、言った。
『よろしくお願いします。さっきは、すいませんでした。』
優希は、言っていた。
爛先輩は、優しい声で言った。
『大丈夫。仲良くしようね。』
『ありがとございます。』
優希は、言った。
そして、私が優希に聞いた。
『優希、何か知っている情報とかあるかな?』
優希は、答えた。
『地下は、危険です。さっきの俺みたいな人の住処なんです。』
私は、皆に言った。
『爛先輩、綾先輩、澪先輩、優希、移動しましょう。』
皆、いいと言った。
でも、その時、声がした。
『逃がさない。』
誰の声でもない。
初めて聞く声だった。
その時、たくさんの人達が現れた。
優希の言っているとおり、お面をしていた。
私は、戦う姿勢をとった。
そして、言った。
『爛先輩、綾先輩と澪先輩よろしくお願いします。』
爛先輩は、任せて、と言った。
そして、優希が言った。
『俺も、戦います。』
私は言った。
『ありがと。行くよ。』
優希は、はい、と言った。
そして、私と優希は、大勢の人達の方へ走って行った。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。