第68話

その秘密は…
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2018/07/07 14:02
私は、そう言ったものの、どうしたらいいか分からなかった。











だって、どこを刺しても死なないってことだろう?












心臓が無いとか普通は有り得ない。







生きてられないだろ。







いや、そうだよ。





ありえない事だ!





考え方を変えてみよう。







そうしないと、ことが進まない。






こういう考え方はどうだ。







心臓が無いなんてことは、嘘だ。











なぜ嘘をついたか?







色々と考えさせて、隙を作らせるためだろう。













つまり、罠ってことだ。









もし、これが本当なら、敵は、嘘つきだ。







簡単には、信じられない。






元から信じてはないけどさ。






余計、信じられなくなった。






それに、今の私を信じさせるの自体が難しいからね。















よし、とりあえず、刺しまくるか。











敵は傷は修復している訳じゃないし。










そこからは、血も少しだが出ているし。












刺しまくれば、大量に血が出てきて、死ぬかもだし。












気になるなら、試せばいいか。











何だか、ワクワクしてきた。










これから、殺すっていうのに。









こんな感覚味わったことが無いような気がする。










苦しそうな顔を早く見たい!












苦しんで、大量の血に染られた姿を早く、早く、早く見たい!







そして、死んでいく様子まで、最後まで早く見たい!







早く見る為には、早く殺さなきゃだね。









刺しまくって、刺しまくって、刺しまくってやろう。











血液が無くなれば、さすがに死ぬでしょ?












そう思ったんだ。













そして私は、狂ったように刺しまくった。






抵抗して来るたびに、そこを刺した。






私は、何箇所も刺した。









腕、足、心臓、色んなところを刺した。










刺しまくった。










心臓に刺した時、違和感があった。












硬い何かがあったのだ。














金属みたいに硬かった。









いや、金属よりも硬いか?






そして、それが、心臓の代わりなら、それを破壊すれば、敵は死ぬか?













でも、先に首を斬り落とすか。











そんな簡単には、その硬いやつは、壊れなそうだからさ。












私は、勢いを付けて、刃物を首に向かって、思いっ切り振った。











そして、首は、斬り落とされた。









あっさりと斬り落とせた。








待って、おかしくないか?








血があまり出てこないじゃないか。











首を斬り落とせたんだぞ?













おかしいすぎる。









まぁ、最初から分かっていたことだけど。









その事は、もうどうでもいいか。






切り替えだ!







よし、次は、壊すのが難しそうな機械を壊そうじゃないか。















存分に、苦しむがいい。






そんな機械、粉々にしてやる。








私は、心の中で呟いた。

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