男の子の歩き方はおかしかった。
私は、変だと思い、逃げた。
教室を出て、職員室に隠れた。
怖くて、本気では走れないけど、少しは走れた。
残り490時間になると、放送が流れた。
『捕まる人が多いですね。殺人ピエロ何て一人しかいないのに。もう50人程は捕まりました。それと、言い忘れていました。死んだ人で5人に一人は、ゾンビになります。もちろん、そのゾンビは、殺人ピエロの仲間です。殺人ピエロに無線で知らせる事が出来ます。ゾンビや殺人ピエロに捕まらないよう気をつけてください。見た目は、普通と変わりないので気をつけてください。殺人ピエロは、見た目がわかりやすいですよ。では、再開です。』
私は、さっきの男の子が、ゾンビだと今、知った。
トントントントントントントントン……
足音がする。
入ってくるな!
ドアが開いた。
終わった・・・
見つかってしまった。
でも、最後まで諦めなかった。
走って走って、逃げた。
途中でさっきの男の子にあってしまった。
無理だ。挟まれる。
でも、隙間があった。
私は、少しの可能性を信じて、隙間をとうろうと頑張った。
すると、ゾンビが油断をしていた。
だから、通る事が出来た。
私は、そのあとも必死で逃げた。
殺人ピエロに目をつけられると、もう無理だ。
ずっと追いかけられる。
私は、全力疾走で逃げた。
怯えて、走れないとか、そんな、逃げきれない。
私は、何も持っていない。
だから、家庭科室に行って、ナイフなどを取りに行くことにした。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!