第9話

財前 樹里が壊れるまで
2,004
2017/11/10 05:02
私は、財前   樹里。

全校生徒からいじめられている。
学校に行きたくない。
けど、行かないと、お父さん、お母さんに
怒られて、暴力を振るわれる。
もう、死んじゃいたい。
そう思ったとき、私は、ある伝説の話を聞いた。
殺人ピエロとの鬼ごっこというらしい。
学校で急に起こって、制限時間を決められて、死ぬと、ゾンビになっていくというルールらしい。
私は、これで、皆、死んじゃえば良いのにと思った。
その時だった。
私の目の前に、ピエロが現れたのは。
皆には、見えてないらしいけど。
ピエロは私にこう言った。
『私と契約しよう。そしたら、ここの全校生徒が死ぬかも知れないよ。契約したいなら、夜10時にこの学校の前に来なさい。』
そして、消えた。
私は、二日程、考えた。
けど、やっぱり、くるしくて、皆、死んじゃってほしい。
そう思った。
三日目、私は、夜10時に行った。
すると、ピエロはいた。
ピエロの所まで行くと、
ピエロはこう言った。
『契約するなら、手を出して』
私は、言われるとおりに、手を出した。
すると、スタンプを手の甲に押された。
そして、私は、意識を失った。
目を覚ますと、何処か分からない部屋にいた。
そこにピエロをいた。
ピエロはゲーム開始と言った。
私は、頭の中にセリフが思いついて、そのまま、マイクに向かって言っていた。
人が殺されていく、映像が目の前に映し出されて、
私は、最初は、怖かった。
けど、だんだんと、面白くなってきた。
私をいじめたから、あんた達は、死ぬの。
早く皆死ねばいいのにと思う様にもなった。
私は、楽しくて、仕方がなかった。
私のことは、もう誰も止められないだろう。
ピエロは、たまに消える。
そして、しばらくすると、戻ってくる。
ゾンビ達が増えて行く。
私の仲間が増えて行く。
私の好きなように、操れる。
楽しい。
私は、どんどん性格が変わって、
壊れていった。
そして私の心は全て、真っ黒に染まってしまった。



ピエロとは、男性の名前!人間の姿をしている時は、財前 樹里以外の人には見えない。
あるお面を被ると、殺人ピエロになる。

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