第11話

挟み撃ち
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2017/11/17 12:17
私は、必死に逃げた。
なのに、追いつかれた。
そして、殺人ピエロは、私に言った。


『その生徒手帳を返せ。返してくれれば、今回は、見逃す。返さなければ、即、殺す。』


私は、どうしようか迷った。
殺人ピエロに渡してもいいのか。
でも、どうして、財前 樹里の生徒手帳を私が、持っているとわかったの?
私は、不思議に思った。
私は、奥深いポケットに財前 樹里の生徒手帳を入れていた。
だから、気づくはずがない。
もしくは、監視していた?
私に見えない姿で。人間の姿で。
私は、悔しかった。
けど、自分の命が危ない。
渡すしか、無いか。
そう思った瞬間、放送が流れた。
やった!
そう思った。
私は、その場から、離れた。
私は、走っているうちに、音楽室の前に来ていた。
音楽室って何かあるのかな?
気になって、覗いて見た。
すると、何処かに繋がってそうな、扉を見つけた。
もしかして、あの図書室に見た時と、同じ部屋に繋がっているのかな。
そう思ったので、開けてみることにした。
少し、開けて見ると、次は、真っ暗でよく見えない。
そして、私が入ろうとした瞬間、後ろから話しかけられた。
殺人ピエロの声だ。
殺人ピエロは、私にこう言った。


『さっさとどけ。ここから、十秒以内に居なくなれ。
そして、ここから出ていく時、生徒手帳も置いていけ。
次、言う事を従わなければ、殺す。10、9、8、7・・・』


私は、今度こそは、無いか。
そう思ったので、生徒手帳を置き、音楽室から逃げた。
そして、走っているうちに着いたのが、美術室。
美術室は、何が有るだろうか。
私は、次こそは、危険な事がありません様にと願いながら、入った。
そして、入ってみると、誰もいなくて、怪しい扉なども無かった。
私は、引き出しなど、武器がないか、少し、探してみた。
すると、彫刻刀があった。
私は、その彫刻刀をポケットに入れた。
それ以外は、刃物や、危険な物は、無かった。
そして、私が、美術室から出ようとした時!
美術室の外から声がした。
殺人ピエロの声だ。
言っていることは、よく聞こえない。
でも、誰かと二人で、話しているのは、聞こえた。
誰だろう。
私は、気になったけど、今、覗いたら、バレてしまう。
殺されてしまう。
だから、一旦、隠れた。


そして、しばらくすると、扉が開いた。
入ってきたのは、殺人ピエロだ。
私は、ヤバい、ヤバいそう思った。
美術室の机は、下の方が
結構、見えるようなっている。
だから、だろうか。
バレてしまった。
私は、逃げた。
でも、途中でゾンビに会って、殺人ピエロと挟み撃ちにされしまった。

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