親友と手を組んだ私は、放送が流れるまで待った。
そう!親友のゾンビは、もう一人、自分を失ってないゾンビに頼んだのだ。
放送を流して、と頼んでおいてくれた。
放送は、親友のゾンビが、私の縄を解いた瞬間流れることになっているらしい。
財前 樹里は言った。
『あなたは、えっと〜あっ!その縛っている人の親友さんね。良かったね。親友に殺されて!』
私は、演技で、睨みつけた!
そして、始まった。
親友は、電動のこぎりを取り出した。
そして、一気に縄を切った。
財前 樹里は、言った。
『そいつを殺せ!』
そして、放送が流れた。
ゾンビや殺人ピエロは、一斉に止まった。
私は、その間に、体育館から出て、逃げた。
私は、親友を見捨てれず、一緒に行こう。
そう言ったのに、親友は言った。
『私も、いつ壊れるか分からないから、一緒には、行けない。だから、頑張って!』
そう言って、わたしの背中を押した。
私は、親友に言った。
『うん!頑張る!あなたの分まで生きるよ。絶対。じゃあね』
私は、振り向かずに、走った。
振り向いたら、泣いてしまう。
そう思ったから、振り向かなかった。
私は、ずっと走った。
2階、3階、4階と上がった。
4階まで来ると、一息ついた。
親友はどうなってしまうのだろうか?
今は、校舎に誰も敵がいない。
今が、隠れる所を探すチャンスだ!
これを見逃したら、きっと、無理だ!
だって、500人程のゾンビが来る!
私は、隠れる所を探した。
!ここから集会の話!
私=親友のゾンビ
あなた=私(主人公の私の方)
私は、殺される。
もう分かること。
放送が終わった。
皆、動き出した。
財前 樹里はピエロと話している。
私は、十字架に縛られた。
やっぱり、殺されるんだ。
隣には、私に協力してくれた友達がいる。
私は、財前 樹里に言った。
『この人は、私がやらないと殺すって脅しただけで、自分の意思でやった訳じゃないんです。殺すのは、私だけにしてください。お願いします!』
すると、財前 樹里は、こう言った。
『やったのなら、同罪!二人とも殺す。殺人ピエロ宜しく。私は、見てる』
そして、始まった。
地獄が……
1発で殺せばいいのに、ウザイ!
1発で殺せよ。
何で、何発も殴られて、苦しむの。
のこぎりとかでひと切りして1発で殺してよ。
苦しい。
痛い。
隣の人まで苦しんでる。
私のせいで苦しんでる。
私は、叫んだ。
『さーよーなーらーあなた』
死ぬ前に、微かにあなたの声が聞こえた。
聞こえたのは、『さよなら親友。』だった。
そして、私は、涙を流して死んだ。
!ここから隠れ場所を探してる場面!
私は、今、親友の声が聞こえたような気がした。
『さよなら私』
と聞こえたような気がした。
気のせいかもしれない。
けど、もし声が届くなら。
少しの可能性を信じて私は言った。
『さ~よ〜な〜ら~親友』と。
そして、また、隠れる所を探すのを再開した。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。