第25話

巨人
1,193
2018/01/16 07:06

廊下を、走っている時だった。


後ろに、気配が感じた。


そして、振り向くと、私達を、見下ろしていた。


巨人だ。


天上に頭は、ぶつかってはないが、天上からギリギリぐらいの身長がある。


私は、驚きすぎて、頭が真っ白になった。


その時、綾先輩が、私の目の前に来て、守ってくれた。


けど、私は、もう先輩を失いたくない・・・。

だから、言った。


『先輩、ありがとうございます。けど、もう失いたくない・・・。だから、先輩は、自分の身を守ってください!』



私は、何故か、少しだけ涙が出ていた。



そして、先輩は、少し沈黙した。


そして、言った。


『分かった。』


すると、澪先輩が、涙を拭いてくれた。


私は、小さな声で、『ありがとう』と言った。


私たちは、この時、気づかなかった。


爛先輩が危険ということに!


気づいたのは、私だった。


爛先輩が、巨人に、持ち上げられていたのだ。

私は、綾先輩と澪先輩に言った。


『爛先輩が・・・』


すると、綾先輩も澪先輩も気づいた。


すると、私達は、戦う体勢をとった。


私は、この時、傷口が傷んだ。


この時は、知らなかった。


必死だったから。

傷口が開いていることに。



私の身体は、包帯だらけ。


医者の勉強をしていた爛先輩が、きっとやってくれたんだと思う。

だから、助けたい。


私の尊敬する人だから。


爛先輩をどこかに連れていこうとする、巨人に私は、大きな声で言った。


『爛先輩を返せ!』



その後に、綾先輩と澪先輩も言った。


『爛を返してもらうよ。』


『ついでに、お前もボコボコにしてやる!』



巨人は、振り返ってきた。

そして、近づいてきた。


私が、戦おうとした時、私は、倒れてしまった。


まだ、意識は、あった。


その時、巨人の持たれている爛先輩が、目を覚ました。


そして、言った。


『傷口が開いた!綾、澪、藍ちゃんを戦わせないで!このままじゃ、死んじゃう!』



その後も、何か話していた。

けど、私には、聞こえなかった。

だんだん、意識がなくなって言ったから。


私が、完璧に意識を失う前に、見たのは、自分の血だった。


私は、嫌な夢を見ている。


綾先輩と澪先輩が血まみれになっている。


澪先輩何か、もう死にそう。


爛先輩だけ軽傷。



そして、先輩たち3人が、ゾンビになる!

その時、目を覚ました。



夢は、ほぼ現実になっていた。

けど、ゾンビには、なっていなかった。


私が、目を覚ますと、新しい包帯になっていた。


その横で、澪先輩が苦しそうにしている。

全身包帯だ。


手当しているのは、爛先輩だった。



そして、ソファーには、綾先輩がいた。

綾先輩は、腕、足に包帯をしている。



私が、目を覚ますと、爛先輩が点検をしてくれた。


そして、『うん。大丈夫そうだね。あんまり、動かないでいてね。』と言った。


私は、巨人のことが、気になった。


だから、聞いた。


『巨人は?』



すると、爛先輩が答えた。


『あの、巨人は、ボコボコにしたよ。途中で逃げてしまったけど。綾と澪のあれは、凄かった。で、今、澪が、命の危険。綾は、まぁ歩けないけど、命は、助かった。それにしても、驚いたな。綾と澪が、あんなに、藍ちゃん守ることに、必死になってくれるとは。その時、私は、藍ちゃんの手当してたの。必死に守ってくれて、良かった!って、澪が危険何だけどね・・・』


そして、泣き出した。


私は、『ありがとうございます!澪先輩、生きてください!神様、どうか澪先輩、綾先輩を助けてください!って、頼んでも、神様は、助けてくれないですけどね…。でも、もう願うしかないですよね。』

私は、綾先輩に謝った。


『すいませんでした。歩けなくなったのは、私のせいです。私、これから、先輩達を、守って見せます。』


すると、綾先輩は、言った。


『ありがと。私も、出来る限り、協力するから。』



私は、その優しい言葉が心にしみた。


そして、私は、ゆっくりベットから、降りて、澪先輩の手を握った。


涙があふれてくる。

汗が、たくさん流れいて、うなされている。



私達は、澪先輩が、目を覚ましてくれることを、願うことしか出来なかった。


こんな、大変なときに、廊下から、足音がしだしたのだ。

まだ、遠いいが、もしかしたら、入ってくるかもしれない。


私は、隠れれる所を、必死に探した。


そして、見つけた。



隠し部屋。



地下に繋がっている階段。


これが、保健室の床にある。

私は、今、初めて知った。



私は、その床を、開けた。



そして、まずは、綾先輩を、爛先輩と協力して入れた。


次に、澪先輩を入れた。


そして、私と爛先輩は、包帯など、必要なものを持って、入ってった。


私は、最後だった。



だから、床にある扉をしっかり閉めた。



この後、地下は、絶対来ちゃダメってことを私達は、知る。


そんな事を知らない私達は、澪先輩の様子を見ていた。





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