廊下を、走っている時だった。
後ろに、気配が感じた。
そして、振り向くと、私達を、見下ろしていた。
巨人だ。
天上に頭は、ぶつかってはないが、天上からギリギリぐらいの身長がある。
私は、驚きすぎて、頭が真っ白になった。
その時、綾先輩が、私の目の前に来て、守ってくれた。
けど、私は、もう先輩を失いたくない・・・。
だから、言った。
『先輩、ありがとうございます。けど、もう失いたくない・・・。だから、先輩は、自分の身を守ってください!』
私は、何故か、少しだけ涙が出ていた。
そして、先輩は、少し沈黙した。
そして、言った。
『分かった。』
すると、澪先輩が、涙を拭いてくれた。
私は、小さな声で、『ありがとう』と言った。
私たちは、この時、気づかなかった。
爛先輩が危険ということに!
気づいたのは、私だった。
爛先輩が、巨人に、持ち上げられていたのだ。
私は、綾先輩と澪先輩に言った。
『爛先輩が・・・』
すると、綾先輩も澪先輩も気づいた。
すると、私達は、戦う体勢をとった。
私は、この時、傷口が傷んだ。
この時は、知らなかった。
必死だったから。
傷口が開いていることに。
私の身体は、包帯だらけ。
医者の勉強をしていた爛先輩が、きっとやってくれたんだと思う。
だから、助けたい。
私の尊敬する人だから。
爛先輩をどこかに連れていこうとする、巨人に私は、大きな声で言った。
『爛先輩を返せ!』
その後に、綾先輩と澪先輩も言った。
『爛を返してもらうよ。』
『ついでに、お前もボコボコにしてやる!』
巨人は、振り返ってきた。
そして、近づいてきた。
私が、戦おうとした時、私は、倒れてしまった。
まだ、意識は、あった。
その時、巨人の持たれている爛先輩が、目を覚ました。
そして、言った。
『傷口が開いた!綾、澪、藍ちゃんを戦わせないで!このままじゃ、死んじゃう!』
その後も、何か話していた。
けど、私には、聞こえなかった。
だんだん、意識がなくなって言ったから。
私が、完璧に意識を失う前に、見たのは、自分の血だった。
私は、嫌な夢を見ている。
綾先輩と澪先輩が血まみれになっている。
澪先輩何か、もう死にそう。
爛先輩だけ軽傷。
そして、先輩たち3人が、ゾンビになる!
その時、目を覚ました。
夢は、ほぼ現実になっていた。
けど、ゾンビには、なっていなかった。
私が、目を覚ますと、新しい包帯になっていた。
その横で、澪先輩が苦しそうにしている。
全身包帯だ。
手当しているのは、爛先輩だった。
そして、ソファーには、綾先輩がいた。
綾先輩は、腕、足に包帯をしている。
私が、目を覚ますと、爛先輩が点検をしてくれた。
そして、『うん。大丈夫そうだね。あんまり、動かないでいてね。』と言った。
私は、巨人のことが、気になった。
だから、聞いた。
『巨人は?』
すると、爛先輩が答えた。
『あの、巨人は、ボコボコにしたよ。途中で逃げてしまったけど。綾と澪のあれは、凄かった。で、今、澪が、命の危険。綾は、まぁ歩けないけど、命は、助かった。それにしても、驚いたな。綾と澪が、あんなに、藍ちゃん守ることに、必死になってくれるとは。その時、私は、藍ちゃんの手当してたの。必死に守ってくれて、良かった!って、澪が危険何だけどね・・・』
そして、泣き出した。
私は、『ありがとうございます!澪先輩、生きてください!神様、どうか澪先輩、綾先輩を助けてください!って、頼んでも、神様は、助けてくれないですけどね…。でも、もう願うしかないですよね。』
私は、綾先輩に謝った。
『すいませんでした。歩けなくなったのは、私のせいです。私、これから、先輩達を、守って見せます。』
すると、綾先輩は、言った。
『ありがと。私も、出来る限り、協力するから。』
私は、その優しい言葉が心にしみた。
そして、私は、ゆっくりベットから、降りて、澪先輩の手を握った。
涙があふれてくる。
汗が、たくさん流れいて、うなされている。
私達は、澪先輩が、目を覚ましてくれることを、願うことしか出来なかった。
こんな、大変なときに、廊下から、足音がしだしたのだ。
まだ、遠いいが、もしかしたら、入ってくるかもしれない。
私は、隠れれる所を、必死に探した。
そして、見つけた。
隠し部屋。
地下に繋がっている階段。
これが、保健室の床にある。
私は、今、初めて知った。
私は、その床を、開けた。
そして、まずは、綾先輩を、爛先輩と協力して入れた。
次に、澪先輩を入れた。
そして、私と爛先輩は、包帯など、必要なものを持って、入ってった。
私は、最後だった。
だから、床にある扉をしっかり閉めた。
この後、地下は、絶対来ちゃダメってことを私達は、知る。
そんな事を知らない私達は、澪先輩の様子を見ていた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!