第36話

華先輩の記憶
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2018/03/10 08:02
私が先輩達の戦いを眺めていた時、華先輩が現れた。



私は、あまりにも急で驚いた。



だから、大きな声を出してしまった。



『華先輩!?』


私が大きい声で言ったが、綾先輩と爛先輩と澪先輩と優希は、気づいてなかった。



華先輩は、無言で私の前に立っていた。



私は、ずっと見つめられているだけだった。




でも、私は、恥ずかしくなって、視線を逸らした。



そして、言った。



『どうしたんですか?華先輩大丈夫ですか?怪我してませんか?華先輩必ず助けますよ!』


私が話しかけても、反応がなかった。




そして私は、気づいた。



華先輩の顔の表情が固まっている。


いつも、何もなくてもニコニコしていた華先輩が今は、ニコニコも笑いも泣くこともしていない。



絶対に嫌なはずなのに。



何か言いたいのかな?



それすら分からなかった。



そして、思った。




華先輩の表情がない。



なら、感情もないってこと?



もしかして、記憶も無くなった?



誰に消されたのか?



私は、もう一度、話しかけみることにした。



『お願いします。返事してくれませんか?辛いんですよね?私は、藍です。華先輩からは、藍ちゃんって呼ばれてました。覚えてますか?』



返事は、無かった。



けど、今、一瞬だけだけど、泣きそうな顔していた。



辛そうな。



すぐに戻ってしまったけど。



私は、何としてでも、華先輩を助けたい。





そう思った。



だから、華先輩に話しかけまくった。




『華先輩覚えてますか?華先輩と会ったのは、廊下です。私がポスターの貼り付けている時、手伝ってくれたんです。私、嬉しかったです。それで、次の日部活で会ったんです。その部活は、人数が多くて、今まで華先輩いた事に気づいてませんでした。けど、その日は、すぐに分かりました。私は、すぐに話しかけに行きました。そして、仲良くなったんです。華先輩の周りには、必ず人がいて羨ましかったです。きっと、華先輩が明るくて、優しいからだと思います。それに、後ろにいる三人も華先輩の友達ですよ。綾先輩、澪先輩、爛先輩。華先輩は、いつも、爛、綾、澪と呼んでいました。思い出しましか?』


華先輩から涙が出て来た。



『ありがと。藍ちゃん。助けてくれる?』



『もちろん!必ず助けます!』



私は、安心した。



華先輩がやっと笑ってくれた。



私は、とても嬉しかった。



だから、私も笑ってしまった。



『先輩達‼華先輩がいます!』



私は、教えた。


『華!?』



『無事?』


『よし、あと少しだ!倒すぞー!』



そして、先輩達は、さっきとは違う表情で戦っていた。



しばらくして、敵を倒すことが出来た。



すると、先輩達が、走って来た。


優希は、早歩き程度だった。



そして、華先輩に抱きついていた。


『華ー!良かった!無事で』



『もうほんと良かった。心配したよ。』



『そうそう。私も、助けようと必死になったよ。』




先輩達は、嬉し涙をながしていた。

そして、私は、言った。

『あの、紹介します。優希です。華先輩の救出するのを手伝ってくれました。』



『そうなの。ありがと優希くん』



華先輩は、笑顔で言っていた。



そして、華先輩が聞いてきた。



『柚月は?』



少し沈黙になった。



『柚希は・・・死んでしまいました・・・。』



私が言った。



『そんな・・・』




華先輩は、涙を流した。



柚希は、華先輩の幼なじみだった。


幼稚園の頃から、一緒だったらしい。


そして、華先輩を先輩達が励ましていた。



そして、優希が言った。




『ここから、逃げよう!気配がしてきた。』




私達は、周りを見渡した。




『そうだね。早くした方がいいかも。』




澪先輩が言った。



そして、その時、爛先輩が私をおんぶしてくれた。



『爛(?)すいません。』



『いいよ。大丈夫だよ!名前で呼んでくれてありがと。』



『いえいえ。名前で呼ぶの本当にいいんですか?』




『いいよ。』



そして、その時。



『ほらいくよー!』



澪先輩が檻の扉を開けてくれた。



そして、私達は、檻を出た。


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