第65話

敵か味方か
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2018/06/27 08:51
『誰?』









私は、質問に答える前にそう聞いた。













何も答えない。








ロボットか?














『誰?』










私は、もう一度聞いた。














けど、何も答えない。













私は、無駄なことをしてる暇はない。









用がないなら、殺してやる。











私は、勢いをつけて、刃物を振り下ろした。









だが、避けられた。












しかも、背中を攻撃されそうになった。














こいつは、強いかもしれない。










一旦、離れよう。










私がそう思って、離れようとした時、お腹に衝撃がはしった。








今、一瞬でお腹の近くに来て、殴られた。










とんでもない強さで。








私は、殴られた後、咳が出た。










しかも、そこには赤いのが混じっていた。













油断は出来ない。








それに、敵か味方か判明がまだしてない。




早く知りたい。






『貴方、誰なの?』






もう一度だけ聞いてみた。






答えないか。











そう思って、諦めかけた時だった。











『俺は、一番強い。それに、一番偉い!俺に逆らうやつは許さない。』














意味のわからないことを言い出した。












『どういうこと?』









私は、聞いた。











『この世界を作ったのは、俺。この世界では、俺が王様だ!逆らうやつは殺すだけだ。』













そう言ってきた。












頭がついていかない。













王様?この世界を作る?












そんなことできる訳が無い!













何を言ってるんだあいつ。














あっ!もしかして、あいつも、颯太くんと同じように、何かされてしまっているのか?





よく分からない。





とりあえず、私は、そいつに向かって言った。






『落ち着いて!王様とか意味がわからないから、分かるように説明してくれない?』












『逆らっな?殺してやる!』






意味が分からない。







聞いただけなのに。










今ので、挑発してしまったのか?











でも、負ける気はしない。









そう思ってたのに、攻撃が早すぎて、避けることで精一杯だ。











それに、私から攻撃する隙すら無い。











やられっぱなしだ。













完全に決定だ。









あいつは、敵だ。













なら、もう、手加減はいらないだろう。












絶対、殺してやる。














今までのは、全部演技だ。












罠にハマったのは、お前だ。










その事を今から教えてやる。







そうこれは、敵か味方か確認するためだけにやったことだった。








あいつは、私の強さをまだ知らない。









存分に怖がらせてやる。














私の目付きはさっきよりも鋭くなった。

























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