第63話

問い掛け
562
2018/06/20 12:46
私は、何度も何度も聞いた。











けど、答えない。










『絶対答えないわ!殺したければ、殺せばいいわ!』







これを何度も聞いた。








もう聞き飽きた。










その時!








殺人ピエロが、動き出した。











『痛いな、超痛い!』










腕を切り落としたのに、何故生きてるの?











殺人ピエロは、おかしい奴だ。









今、あらためて、思った。











『殺人ピエロも知ってるんだっけ?』








殺人ピエロを、脅そう。









難易度は、高いだろう。












けど、財前樹里よりは、手間がかからなそうだ。









私は、財前樹里の心臓を刺した。












短いうめき声と共に財前樹里の息は消えていった。











『さようなら、役に立たない財前樹里さん。』








そう言った。









酷いことを言ってる自覚はある。










でも、最後に言ってやりときたかった。










これは、先輩達を殺した天罰だ。














次は、殺人ピエロの番だ!












泣きわめく程、せめて、せめて、責めまくる。










そして、答えさせる。










その後で殺す。













いや、利用するか?









でも、裏切られる可能性がある。











やっぱ、答えてもらったあとで、殺してしまおう。













私は、殺人ピエロに向かって走っていった。









動きは、鈍くなっている。












余裕だ!











もう片方の腕を斬った。












これで、殺人ピエロは、両腕を失った。












足も片方だけ斬っておこう。












私は、もう一度、殺人ピエロに向かって走っていった。













失敗した。







勢いで、両足を斬ってしまった。












殺人ピエロは、苦しそうにしていた。








死んでしまう前に聞き出さないと。









最後には、首を斬って終わりにしよう。









そう決めておいた。











私は、殺人ピエロに問いかけ始めた。














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