第12話

探索
48
2017/12/14 08:49
伯来side

やっぱ冷静だな。なにがいたのかは分からないけれど全く動揺してなかった。
包丁を使わなかったのは正常な判断ができていたのだろう。

澪に行こうといわれ澪が一人でさくさく行だしていったから私たちもついていくことにした。

通りすぎていく部屋もあったがどれも微かに音がした。
 
沈黙が続き一定のリズムで刻む足音しか聞こえない。

そんなとき後ろで‘ストーン ’と音がした。ついでにいえば’ぐしゃ‘と’ガシャン’がほぼ同時に聞こえた。
私たちは振り向く。
え?
ガラスが恵の右足を切断していた。
あぁぁぁぁぁぁいたいいたいいたいいたい  
倒れていた恵を襲ったのはまたしてもガラスだった。次は左足だった。
し...にた..く..な....い

’ガシャン’’ガシャン’

静音
いゃぁぁぁぁぁぁぁ
耳を押さえて聞こえないようにするが、そんなものじゃ意味がないにきまっている。

やがてガラスの割れる音はきえていった。 

恵の五体、はらわたはあちこちに散乱していた。
伯来
う、うぇ
吐き気がする。

でもなにも食べていないのだからはけない。

気持ち悪い。

もういやだ。

プリ小説オーディオドラマ