私は、今学年1と言って良いほどのイケメンに
追いかけられている。
こんな風に言ったら、羨ましいって思うかも
知れないけど私は心底怖い。
なんで校舎内を制服で全力疾走しなきゃいけないの!?
ただただ恐怖で逃げ回る。
こんな意味不明な事になったのは……。
ついさっきの事。
同じクラスの麻奈が話しかけてくる。
2つに結んだ、髪の毛をぴょんぴょんはねさせる。
麻奈は、寝起きが悪いらしくお弁当を
持ってきていない事も多い。
そういう日は学食に行く。
私は持参したお弁当を食べて麻奈が学食を食べる。
寝坊したかしないかで行き先が変わるから、
お昼の時間は、同じような会話を毎日する。
ぷりぷり怒ってる。
はいはいと聞き流して、場所を移動する。
お昼を食べる場所を会議していると、
裏庭という行ったことの無い場所が出た。
今は11月。外で食べるには寒い。
それもそうか。
麻奈の意見に納得した私は裏庭に向かった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。