第6話

6.体力は底無しだね
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2017/11/05 02:04
ただ、がむしゃらに走る走る走る。
曲がり角を片っ端から曲がり、
行き止まりは、教室の中に入ってUターン。
海瀬君、足は早いけど私の行動が
読めないみたいで追いつけてない。

でも……。
もうそろそろ、限界。
後ろを見るとさっきと全然変わらないペースで
追いかけて来ている。
あ、ダメだ。

走り疲れて、足を止めた時
私たちは体育館に戻っていた。
つ、捕まえた……
息は切らしているものの、
まだまだ余裕そう。私なんて声すら出ないのに。
誰か水を……。
疲れはてていて、話なんて聞いてられなかった。
海瀬君の話に相づちを、なんとなく
うっていた。
……なんだ。
だから、俺が3Pシュート……
一発で決めたら付き合って?
あなた

うん

あれ、待って待って待って。
やばい、全然話聞いて無かったよ!
なんで付き合う方向に流れてるんだ!?
あなた

え、やだ

冷たいこと言わないでよ!
ちょっとの間でいいからさ!
もう、バスケットボールを取り出して
ゴールに向かう。
この人は、私がなんて言っても
なーんにも聞かないや。
めんどくさくなって、ボールの
行方を見届ける。

バンバンバンッ。
ボールの音が鳴り響く。
心地よい音を聞きながら考える。
大体、3Pシュートなんて
バスケやってないと入らないし。
ここで、失敗するだろう。

バンッ……。
ようやくボールを手に取った。
そのまま高くジャンプして、
手からボールが離れた。
シュッ。バンッバンバン……。



















うっしゃ!!
入った!!
あーあ。
私は、今から海瀬君の彼女です。

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