第12話

12.2人で行って下さい
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2017/12/06 12:28
目をそらしたまま、顔を上げずにいると
ちょっとー、あなた聞いてる?
むぎゅっと頬をつかんで
自分の顔に近付ける。
い、今そんな事されたら顔が赤いの
バレちゃ……
麻奈
あの……、イチャイチャしてる所
ごめんね?
麻奈の声に気が付き、湊君がぱっと手を離す。
私も、熱い顔に手を当てて冷ます。
ていうか、
あなた

イチャイチャしてないから!

イチャイチャしてないから!
おぉ、ハモった。ってそんな事はどうでもよくて。
今日は、4人でお昼にするんだった。
バタバタと準備をする。
そうこうしているうちに湊君の仲良しの
結城君も来た。

やっと待ちに待った、お昼。
いや、別に湊君と食べたいわけじゃなくて!
普通にお腹が空いていたから、早く食べたい。
皆でお弁当を頬張っていると、
そういえば、なんで4人で食べる事に
なったんだっけ?と思い、聞いてみた。
あなた

今日って、なんで4人で食べる事に
なったんだっけ?

結城零
それは、俺達からお願いがあってね
ふわふわの玉子焼きを箸でつまんで言う。
お願い?俺達?
状況についていけてない私は麻奈を見た。
恥ずかしそうに俯いている。
結城零
ダブルデートに行きたいんだ
さらりと、言う。へぇ、そうなんだ。
え、ちょっと待って。ダブルデート!?
湊君を見ると、にこりとしている。
そういえば昨日、麻奈が
デートに誘われたとか言ってたな。

て言うことは、湊君と私が一緒に
行動するってこと!?マジかよ……。
デートって。普通に付き合おう?
でも、高校生にもなればこれが普通か……。
結城零
それで、どこ行く?
麻奈
一応、私達は水族館が良いかなって
言ってるんだけど、あなたどう?
あなた

私は、麻奈達が楽しめるところなら
どこでもいいよ

じゃあ、水族館決定!
なんで、湊君が一番張り切ってるのよ。
元気よく声を出した、彼を睨む。
気付いていなかったようで、
話題は次に進む。
何日にする?
キーンコーンカーンコーン。
予鈴がなってしまった。
話し合いもここで終了だ。
結城零
予鈴なっちゃったね
でも、グループ作っておくから!
この話は、また今度ねー
と湊君を連れて足早に去っていく。
あなたー!
また、後でねー!
結城君早くそいつを連れ去ってくれ。
そう願いながら、2人を見て帰った。

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