第38話

38.プレゼント
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2017/12/25 00:19
場所が曖昧だったから、この前貰った名刺の
裏に書いてある地図を見ながら歩いた。
ド派手なお店をやっと見つけて、入った。
沢田大輝
いらっしゃい
愛想のいい店員さんが出て来た。
私もこんにちはと挨拶して、
今日欲しい香水の説明をする。
あなた

か、彼氏にプレゼントするんですけど
男の人が好きそうな
香水ってありますか?

沢田大輝
うーん、やっぱり爽やかな香りが
人気だと思いますよー
こちらとかどうでしょうか
次々に香水が出される。
これいい香り。あっ、こっちもいい感じ。
どんどんどんどん候補が増えていって、
鼻も色んな匂いを嗅ぎ過ぎて、
麻痺しそうになった時に、
1つの香水にビビビっと感じた。

別に特別容器が可愛いわけでもない。
個性的な香りなわけでもない。
でも、湊君にこの香水をつけて欲しいと思った。


あなた

これ……、いいですね

沢田大輝
さすが、お目が高い
この香水はラスト1個なんですよ
名前は"魅力的な花"です
"魅力的な花"。
湊君にぴったりじゃないか。
あなた

買います

即答して、購入した。

香水ショップをこの前と同じように、
ルンルンと弾む気持ちで出た。
手に持っていたスマホがふるえた。
明日、駅前に10時集合ね😊💗
湊君からのメッセージだった。
ハートマークなんてつけちゃって。
そんなに楽しみなのかな。私と一緒だ。
1人ニヤニヤしながらスマホを見る。

そうしたら、すれ違う人の
視線が痛かったから緩む口もとを手で隠す。
あなた

了解☺💕
遅刻しないでねー?😂

し、しないよっ😂
あなたこそ遅刻しないでね?
あなた

するわけないでしょー😂💕

こんな感じでメッセージのやり取りを
続けて家に帰った。
明日の為に寝ておかなくちゃ。
準備を念入りに済ませて、眠りについた。

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