夜10時。
なんとか世界を破滅から救えたと安堵の表情を浮かべる。
そんなレグジェの横には寝息を立てるティフォの姿があった。
なんとか世界の破滅は免れた。
でも…なんでティフォが世界を壊す原因になるの?
ティフォが何をするの?
今までティフォはどうやって世界を破滅させたの?
-あたしには過去のことはわからない。
でも、姉様なら能力で過去を完璧に記憶している。
それはセーブデータのようなもので何度世界が終わろうと姉様の体に引き継がれる。
あたしはエリシア・エリシェーンにいる姉様のもとへ向かった。
あたしを出迎えてくれた銀髪青眼の人形のような容姿をした少女こそが、魔神位階序列四位【呪魔神】にして私の姉、ログジェ・L・フォスフォリアだ。ちなみにあたし達のミドルネームを略さずにいうとあたしはA(アーウェルノ)で姉様はL(レイアーノ)となる。
レグジェの言葉に、ログジェは苦笑いする。
ログジェは頷く。
ログジェがこれから更に細かくことを話そうとした時-ティフォがいきなりログジェに機剣ラグランジェを向けた。蔓の絡んだ淡い緑色の光を放つラグランジェは触れてしまうだけで斬れてしまいそうなぐらい鋭い刃をしていた。
敵意を露わにした目を向けるティフォにレグジェは弓矢に変形させた【黙示録】を構える。
【魔導姫】がそう言うと【機械神】はその無気質な瞳で【魔導姫】を睨みつけた-…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。