-魔法大会当日
それぞれが言葉を交わした後、1戦目が始まった。
-ティフォの瞳の色が濃くなった。
1戦目。相手は概念化した生命体、【狂魔神】ウェルズ・ストラトニーチェだった。
ティフォは見る者を恐怖の淵に追いやるような笑みを浮かべると一閃-黒い光をまとった斬撃で一発KO。強い。
2戦目はレグジェと敗者復活戦から勝ち上がったセイレーンでレグジェの圧勝。
水妖であるセイレーンに火属性攻撃は無慈悲すぎるとログジェは思った。
3戦目。
本当に生物VS魔法生命体なのかとログジェは思った。
レグジェの読んだ未来は本当外れないなと双子の可愛い妹の能力に感心しながら…。
超高速でフリューレはフィリエに近づく。
魔法での相手の行動制限は反則ではない-そのルールを最大限に活かしたフィリエは目を輝かせる。
魔の部分も兼ね備えた天魔にそれはないだろと言わせる浄化術でトドメ。………のはずだったのだが-
天魔-天使と悪魔の中間点。
神に造られる『魔法』。その【最終番個体】。
【最終番個体】であり最強の個体である【天魔神】(フリューレ)に浄化術は通用しない。
フリューレの【リュヴォルティフェス】-光+闇の複属性魔術で決着。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!