あなたside
緊張するー
First➮宏太
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年上の先輩
ドサッ
運び終わった荷物を下ろす
耳元でそう呟くと
ポンポン
っと私の頭を叩いていった
Second➮裕翔
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久しぶりに会う幼なじみ
ドンッ
裕翔は両手を私の顔の横についている
Third➮涼介
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同級生、涼介は学校の王子様
ドンッ
涼介は右足を私の横に、左手を顔のすぐ横に、いわゆる壁ドンと足ドン両方やってきた
ヤバイ。こんな至近距離で。かっこよすぎる…
映画の撮影と違って気が緩んでいるためか、
涼介との距離に尋常じゃないほどドキドキしていた
有岡side
何で、あなたあんなに真っ赤になってんだよ
涼介相手にデレデレしちゃって
俺だって
あなたside
Last➮大貴
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涼介とあなたと同じ学校
ドンッ
私は顔を下に向けたままあげることができない
私の顔は自分でもわかるほど熱くて熱くて、胸が苦しい
大貴の手が私の顎の方に伸びてくる
怖い。やだ。
こんなかたちじゃ、やだ。
パシッ
とっさに大貴の手を叩いてしまった
大貴はすごく悲しそうな顔をしていた
有岡side
拒否られた。
涙目だった
俺なんかあなたに嫌われるようなことした?
何で。
やっぱ俺とじゃ嫌だったのかな?
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。